またしてもメッセージリストに気になるコメントが
ホテル設備は何があって、何がないのか?
ホテル周辺には何があるのか?
最寄り駅までのルートは?
町までの交通機関は?金額は?
所要時間は?
お一人参加のH様(40代、男性)は出発前からかなり念入りに聞き込み調査いや下調べをしているようだった。
ツアー初日。
長いフライトを経てようやくホテルに到着したのはフィンランド時間で0時をまわっていた。
あーちゃん
「本日のホテルはシャワーのみでございますが、サウナがございます。」
フィンランドではバスタブ付きのホテルは少なく、最近は一般家庭でも敢えてバスタブは取り壊しシャワーのみにする場合が多いんです。湯船に浸かる習慣はないですが、その代わりにどのホテルにも必ずサウナがあるのです。
するとH様、皆様がお部屋に入ったあとを見計らって、突然あーちゃんに向かって
「シャワーオンリーなんて聞いてない。出発前に確認したら、このツアーではすべてのホテルにバスタブがついていると言っていた。約束違反だー
今すぐ、バスタブ付きの部屋を用意しろ。でなきゃ、俺は絶対にここから離れない
」
あーちゃん
「あいにくこのホテルにはバスタブ付きのお部屋はございません。そこまでおっしゃるのでしたら、この近くの系列のホテルをご紹介いたしますが・・・・・」
H様
「日本から仕事の電話が来るかもしれないので、ホテルを変えることはできない。バスタブ付きの部屋が用意できないのなら、俺は一人参加の追加代金を一泊\9,000支払っているのだから、1日につき€100支払うって約束してくれたら許してやる。だいたい4つ星のスーペリアでバスタブがないなんておかしい。」
あーちゃんは、両親にだってこんな大きな声で、怒鳴られたことはありません。
見ず知らずの他人に何でこんなにすごい勢いで怒鳴られなけばならないのでしょうか?我慢の限界です
あーちゃん
「わかりました。いま日本は夜中ですが担当者に確認の電話をしてみます
」
と、H様の罵声と同じような言い方で応戦した。すると
H様
「お前、いま怒鳴っただろう
客に怒鳴って良いのかよー
謝れ。今すぐ、謝れ。」。
すると現場に居合わせたアシスタントの男性がすかさず、
「最初に、怒鳴ったのはお客様のほうですよね?」
ナイスフォロー
そして、あーちゃんも負けずに
「長いこと添乗員をしておりますが、こんなに威圧的に罵声を浴びせさせられたのは初めてです。私は絶対に謝罪はいたしません。」
添乗員になって、自分の感情を抑えきれずに爆発してしまったのは、これが最初で最後です。私だって人間です。
そして、担当者と直接電話でお話していただくことに。H様
「いま、添乗員さんに怒鳴られました。
約束違反なんだから一日につき€100支払ってくれませんかね~?部屋でとりあえず返答を待ちます。何時でも良いので電話してください」
というわけで、何とか解放された。あとは担当者VS H様 を静かに見守るだけ
あーちゃんは、あまりのショックと疲れで、興奮してなかなか寝付けなかった。
すると早朝、隣の部屋からまたしても罵声が
運悪く、H様の隣の部屋だったのです
どうやら、電話で担当者と相当モメているらしい。
H様の恐喝さながらの物言いは、まるで役者そのもの
H様ってテレビにも出ている経済評論家なんですって。あーちゃんはまったく知りませんでしたがお客様から教えていただきました。
あのどなり声を聞いているだけで、心的ストレス障害に陥りそう
あー、あと9日間。どうしよう。家帰りたーい
結論から申しますと、H様に€100が支払われることになりました。
ただし、この先シャワーオンリーのホテルがあったとしても、今後一切支払いはしない。とのこと。
なんだかな~。
あーちゃんとしては、日本に強制送還してもらいたかったわ~
こういう人こそ、ブラックリストに乗せるべきだと思うんですが
もちろん、H様との攻防はこれだけでは終わりませんでした。
続きはまた次回