余命三年と決めた男です。
なぜ三年か、理由は色々あります。
恋愛、仕事、借金。疲れたんです。
最近は自殺の事を良く考えていました。でも、今勝手に死んでも自分に残せるものは何もありません。いえ、厳密にいうとあります。借金でしょうか。
親に恋人に職場に迷惑だけを掛けて死ぬのは申し訳ないと思いました。
せめて親にはお金を。金食い虫であり続けた僕の謝罪の気持ちを。
恋人はとても良いこです。僕には勿体無いくらいの美人で、優しい子です。一緒に居ると癒される、大好きなそんな人です。だからこそ、僕と居るのは良くないことだと思いました。
お金を残す方法、安易ですが保険金だと思いました。
詳しくはまだ調べていませんが、加入から三年後の死亡は自殺であれ、保険金が降りるそうです。
どうせ死ぬなら残せるものを。
ここまで書くとただ死にたいだけに思われるかもしれませんが、三年の頑張る間にまた生きたいと強く思える日が来るかもしれない、とも思っています。
でもやっぱり三年後も死にたいと思っているかもしれません。
この日記は三年を寿命だと思い、生きていく1人の男の日記です。