埼玉県所沢市の平凡であるはずの一家の物語。

星崎家は父 昭二、母 英子、息子 隼人、娘清美の四人家族。
父の昭二は銀行員で都内まで毎日出勤をしていて、母の英子は専業主婦、息子の隼人は都内の大学に通う20歳の大学二年生、娘の清美は県内の高校に通う17歳の高校二年生である。

どこにでもあるような平凡な家庭である。
まさかこの一家がとんでもない事件に巻き込まれるとはこの時誰も思わなかった。

朝一家全員でいつものように朝食を取っているとテレビからはニュースが流れてきた。
「昨日埼玉県狭山市の雑木林で殺人事件が発生しました。警察は被害者は23歳の女性で遺体はバラバラにされ、左手首だけ見つかっていません。現在警察は犯人への手がかりを探しています」

英子「ずいぶんと物騒な事件ねえ。しかも狭山市とかすぐお隣じゃない。犯人も捕まってないとか怖いわ」

昭二「ひどいことするよな。英子、犯人捕まってないし事件もすぐ近くだから戸締りは気をつけてくれ。俺歯磨きしたらもう会社行くわ」

英子「あなたわかったわ。戸締りはしっかりするね。今日は早く帰れそう?」

昭二「わからないな。週末だから同僚達と飲みに行くかもな」

英子「そう。でもこんな事件もあったから出来れば早く帰ってきてよ」

昭二「そうだな。できるだけ早く帰りたいが上司から誘われたら断りにくいんだよね」

隼人「お母さん、俺今日バイトも休みだから夕飯の時間には家いるよ。だから心配ねえべ」

英子「ならよかった。遅くならないようにね」


隼人「ああわかったよー。俺ももう行くわー」

清美「あたしももう学校いくね。今日は部活で少し遅くなるね」

英子「事件もあったわけだし部活は休んで欲しいな」

清美「試合前だから部活は休めないなあ。帰る時間わかったらメールするねー」

英子「ちゃんと連絡するのよ。気をつけてよ事件が近くで起きてるから」

清美「わかってるよ心配しないで。友達と一緒に帰るし」

英子「気をつけてねー」


こうして英子以外いつも通り家を出た。