カウンターの席のテーブルには、人数分だけスポットライトがあたっている。
シガーを売っていて、メニューの値段の横には燃焼時間が書かれていた。
私はリーズナブルで60分の「モンテ・クリスト」を注文した。
バーテンダーがバーナーみたいなライターと一緒に葉巻を持ってきた。
なるほど、これではバーナーでないと火が付かない。
ふかすだけ。
バーテンダーに「モンテ・クリスト」の名前の由来を尋ねた。
彼は、バックヤードに入り、スマホで調べたらしい。戻ってきてあらすじを聞かせてく
れた。
そうじゃない。私が知りたいのは、なぜキューバ産の葉巻にフランスの小説の主人
公の名前がついているのか、ということだった。
キューバの葉巻工場では単純作業の気を紛らわせるために各工場に音読の係がいたらしい。ある工場で人気があったのが「モンテクリスト伯」の音読。そこからその工場で出荷される葉巻が「モンテクリスト」になったらしい。
NOW I'm willing and able.
120でキリがいい。