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核なき世界を目指す姿勢を打ち出し、拉致被害者家族への配慮も見せた、14日のオバマ米大統領の演説。就任後初めてとなった来日は、わずか1日の滞在だったが、広島・長崎の被爆者らにも大きな反響を呼んだ。

 被爆地・広島。「核兵器のない将来をともに模索しなければならない」との大統領の言葉に、米国などで被爆体験を証言している松島圭次郎さん(80)は「これまで私が訴えてきたことと同じでうれしかった」と述べ、「広島に来る時には、原爆死没者慰霊碑の前で死者の冥福を祈ってほしい」と語った。

 ただ、長崎原爆遺族会の下平作江顧問(74)からは「被爆国に来たからには、核兵器をどのように廃絶するのか具体的な言及が欲しかった」との注文も。長崎の被爆者の山川剛さん(73)も「被爆地を任期中に必ず訪れたいという発言がなかったことは残念」と話した。

(2009年11月15日 読売新聞)