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オバマ大統領の被爆地訪問 外務省、米に要請せず
2009年8月8日 朝刊
外務省幹部は七日、十一月中旬に予定されているオバマ米大統領の来日に合わせた広島・長崎の被爆地訪問について「期待感が高すぎる気がする。
大統領が考えることであって、こちらから求める話ではない」と述べ、米国側に要請しない考えを示した。
核兵器の廃絶を訴える大統領の被爆地訪問に期待する声が広島、長崎両市民を中心に高まっていることから、発言は波紋を呼びそうだ。
同省幹部は「大統領は日本以外にもいくつかの国を訪れる。
広島、長崎に行くには日本の滞在時間が足りない」とも述べ、日程的に訪問は困難との見通しも示した。
幹部の発言は、米国内では原爆投下に肯定的な意見が根強く、大統領の被爆地訪問は米国内で反発を招きかねないと配慮したものとみられる。
ただ、河野洋平前衆院議長や民主党の鳩山由紀夫代表らが大統領の訪問を要請する意向を示すなど、日本国内では期待感が強まっている。