北朝鮮、招待所や火葬場を公開【日刊スポーツ】


http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060705-56158.html


 北朝鮮外務省は5日、共同通信など日本メディアに対し、横田めぐみさんら拉致被害者が一時居住していたとされる平壌市郊外の2カ所の招待所や、めぐみさんの「遺骨」を焼いたとする火葬場を公開した。2004年11月に日朝実務者協議の日本代表団が調査に訪れているが、報道陣に公開されたのは初めて。  平壌市順安区域の農地や山林に囲まれたコンクリート2階建ての招待所は、2000年に完成したダチョウ農場の一角にある。現在はこの農場が管理しているが、鍵をかけたままで使用されていない。ここに誰が居住していたかは不明。  また、帰国した拉致被害者と横田めぐみさんが一時、同じ区画に暮らしていたとされる平屋建ての招待所は2階建て招待所から約20分ほど離れた丘陵地帯にあり、ダチョウ農場の従業員休憩用に使用されていた。農場管理人によると、5棟のうち2棟は4年前に火災で焼失したという。  平壌で唯一の「オボンサン火葬場」では、金ギホ所長が説明に現れ、「1200度で焼くのは一般的」としたが「一度焼いて再び焼くということはない」と指摘。めぐみさんの夫だった金英男さんが「遺骨」を焼いたとする1995年以降の火葬記録については、平壌市人民委員会で管理していると説明した。  これに先立ち、北朝鮮外務省の李炳徳日本担当研究員は同日午前、04年11月の実務者協議で行った日本側への説明を約3時間にわたり紹介し「拉致問題は既に解決している」と強調した。 [2006年7月5日20時47分]