心を育てるもの
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投稿者 haru 日時 2006 年 6 月 30 日 21:29:14: tQR1Zy22P.JHM

(回答先: 宗教を学ばないことは、己の人生を否定するようなもの 投稿者 ぼけ仙人 日時 2006 年 6 月 29 日 18:39:38)

ぼけ仙人さん、こんにちは。

私は、ぼけ仙人さんのご提言に共感を覚えます。
それは、私が特定の宗教を信仰しているからでも、
過去に宗教に救われた経験があるからでもありません。
しかし、宗教的なものは私と云う存在に対して無影響であるはずもなく、
親兄弟、友人の中で、学んだ多くの教訓は宗教的な影響を否定できず、
私自身、数多くの宗教関連の書物に触れ、心動かされた記憶があります。

幼き頃には、親、大人達から、バチがあたるぞ!など
数多く脅かされて育ちました。
親に対して口応えしても、物を粗末にしても、
事ある毎に、バチが当たるぞ!とか、神様、仏様が見ているぞ!とか、、
そうやって、してはいけないこと、禁忌について学んだのだと思っております。
現代は、子供にそのような言葉を向けても、馬鹿にされるが落ちでしょう。

私たちは、宗教、神を、無意識のうちに葬り去ってしまいました。
怖いものとは、やくざであったり、法であったり、お上であったり、、、
そして、それらの存在のいないところでは何をやっても良いという様な、
箍が外れてしまった価値観が、今ある姿なのだと思います。

一連の宮崎駿作品では、人間達が葬り去ってしまった魔物達を
扱っていますね。
もののけ姫などがいい例でしょうか。
自然を壊せば、そのツケは自分たちが払わねばならぬこと。
神とは私たち自身かもしれず、お互いを粗末に扱えば、
その結果は、自分たちが苦しむのだという摂理。

あらゆる禁忌を葬り去り捨て去った挙げ句、
自分たちは勝手気ままに、目先の欲と安心の為に生きているのが、
現代人の姿なのではないでしょうか。
疑うことが基本の世の中になれば、暮らしにくくなるのは
当然の結果なのだと思います。

また、今のような世の中が、宗教だけのせいで招かれたわけではなく、
むしろ、それを否定する結果が現在を生んだのであり、
宗教はおそろしいなどという風潮は、
一部の悪しき先導者によるものであったという事実を、
多くの人々は誤解しているのではないでしょうか。

老人を粗末にし、親や年長者を愚弄し、自我の生活のみに追われている
現代人は、決して幸せそうには見えないのです。
私は、宗教は心を育ててくれるのではないのかと思っております。

失礼いたしました。