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複雑思考・シンプル志向

マーケティング・ビジネス教養を中心として思ったことを綴る日記。

基本的には、Web上に様々にあるWeb2.0言説のまとめ的な要素が強い本で、それほど新味はなかった。


例えば、「マネタイズ」に関する項目については期待して読んだのだが、極めてあたり前な主張で終わっていて残念である。 ちなみにその感想は以下のとおり。


Web2.0をいかに「マネタイズ」していくのか?というところ。「マネタイズ」とは、IT系識者の中で、最近よく使われる言葉で「収益化」という意味合いに近い。 では、Web2.0をマネタイズするということはどういうことだろうか。 例えば、Web2.0企業であるYouTubeを見てみると、Attention(注目)は集めているが、その後、「収益化」する仕組みが構築できていない。 つまり、今までのように、サービスを無料化してAttention(注目)を集め、広告モデルで収益を上げるという方法が上手く機能していないということだ。


ここで、筆者はマネタイズできる方法として、現在、上手く収益を獲得している、GoogleやAmazonを例にあげて説明している。 結論から言えば、web2.0的ビジネスモデルをマネタイズするためには、「規模」と「構造」が必要であるということだ。 「規模」とはまさに、Attentionをできるだけ多く集めることで、「構造」とは、集めたAttentionをある一定の方向に向ける仕組みということができる。


例えば、「Amazonは、圧倒的な顧客数と品揃え」により規模を成立させ「きわめて高度なお勧めシステムにより顧客を囲い込む」ことに成功していることをもって「規模-構造」の関係を成立させているとしている。 しかし、これは当たり前のことを言ったまでで、Web2.0ビジネスをしようと考えている人たちは、まさにこの「構造」をどのように作りこんでいくかに頭を悩ましているのではないだろうか。


1点だけ、面白い視点として、飲みに行った後に最適な2次会場所を自働的に行動履歴マーケティングで教えてくれるサービスは結構役にたつかも・・・。

ドストエフスキーの傑作「カラマーゾフの兄弟」は未完であるといわれている。

最近、東京外国語大学の亀山郁夫教授が「カラマーゾフの兄弟」を新訳として訳したものが、発刊された。


古典ブームという流れもあって、爆発的に売れているらしい。


この新訳本もすばらしい内容で、あらためてドストエフスキーのすばらしさが実感できた。教養を深めよう

と思っている人にはぜひお勧め。


この亀山教授が「カラマーゾフの兄弟」の続編を科学的な根拠に基づいて続編を空想しているのが

本ブログタイトルにある本だ。


こちらもぞくぞくするほど、面白い。「カラマーゾフの兄弟」のモチーフとなる「父殺し」は、皇帝暗殺の

メタファーで、続編は皇帝暗殺という「父殺し」を主題として進んでいくという内容。


亀山教授のワクワクするような物語のプロットの仕方は、様々なものに応用できそうだ。

ちくまプリマー新書の音楽を「考える」」を読んだ。


以下引用部分

「創造されたものは起源にさかのぼるほど立派なもので、それがエピゴーネン(模倣)となり、真似されていくにしたがって起源の時の密度が薄められておちていく。

イメージとしては、創造=未来に進むことではなく、創造=起源にさかのぼること」

「創造」という知的活動を考えるとき、新しい見方を提示してくれた。