生活費の不足からヤミ金に借入を申し込んでしまいましたが、何度かやりとりをした後、最終的には借入をするのはやめました。
しかし、しばらくするとヤミ金業者から突然連絡が来て、「借入の申込をした以上、キャンセルすることはできない。一旦借入をしてもらう必要がある。借入の実績をつくるために５０００円を借りてもらい、数日後に２万５０００円を返済してくれ」と、押し貸しといわれる要求をしてきたのです。
そして、一方的に私の銀行口座に５８０円を振り込んできました。
この５８０円は５０００円から契約書作成料や振込手数料を差し引いた金額とのことでした。
私は困ってしまい、ヤミ金が執拗に返済を要求してくるため、やむなく指示通り２万５０００円を支払ってしまいました。
しかし、ヤミ金業者は「２万５０００円は利息分であり、完済するには１０万５０００円が必要だ」などと要求し、私が１０万５０００円を振り込むと、今度は「登録抹消料として７万８０００円を支払え」などと言ってきました。
その後も分割して振り込みをするよう指示され、指示通りに振り込むと「順番が違う」と難癖をつけたり、「通信エラーが発生したから再度振り込んでくれ」などと理不尽な要求を繰り返したりし、結局、支払が終わることはありませんでした。
気がつけば総額６５万２０００円もヤミ金業者に支払ってしまいました。
精神的にも極限状態まできてしまい、これ以上の支払が困難になり、自分自身ではもう解決はできないと判断し、ヤミ金の債務整理をお願いするべく、インターネットで探した法律事務所に相談をしました。
弁護士の先生は、今後、ともにヤミ金と闘っていくにあたって、私にいくつかのお願いをしました。
今後、ヤミ金業者とは一切連絡をとらず、相手からの連絡にも対応しないこと、知られている銀行口座や電話番号は解約すること、同居の家族に事情を話し、協力を仰ぐことなどです。
ヤミ金業者の情報は携帯電話の番号しかわからなかったため、弁護士の先生は、ヤミ金業者に電話をかけました。
電話が繋がり、受任通知の旨を伝え、取り立て行為を一切やめ、私が支払った金額の全額を返還するように要求しました。
これに対し、ヤミ金業者は取り立てをやめることには了承したものの、受け取った金銭の返還の話になると一方的に電話をきってしまいました。
弁護士の先生は再度交渉を行うべく、他の回線を使って何度も電話をかけましたが、連絡に一切応じなくなってしまいました。
そこで弁護士の先生は、ヤミ金が利用していた口座に対して振り込め詐欺救済法に基づく被害回復分配金の支払手続をとることにしました。
その結果、銀行に対して行った口座凍結要請により、ヤミ金が利用していた不正口座は凍結され、口座に残っていた預金は一切引き出すことができなくなりました。
凍結された口座に残された預金は、不正に利用された口座であることが確定し、凍結された２つの口座に残されていた約８０万円が、被害者の方々で分配されることになりました。
そして、この口座についてほかの被害者の方からの届出がなかったため、私の被害額の補填に充てられることになり、私は被害額６５万２０００円を全額回収することができました。
悪質な取り立てや法外な利息の支払いだけでも、どうにか出来ればと思っていたので、ヤミ金に支払った全額が返還されたことで、苦しかった生活も抜け出せることが出来、弁護士の先生に救われました。
ヤミ金問題は自力で解決するのは困難ですので、お悩みの方がいましたら、私が依頼をした法律事務所にお願いをすればヤミ金被害や問題を解決してくれると思うので、是非相談するべきだと思います。
案外、早い対応をしてくれるので、私のように早期解決をしてくれる思います。
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