和中戦士のブログ
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1話

店内は静まりかえっている。

たまに自転車の金属音が響くだけ。

後は、僕のため息ばかり。

『ひまだな~』

でもそんなゆったりとした環境で働く事を望み
この『まるむし書店』に応募した。

今から、2ヶ月前、、、



僕は高校を卒業し、すぐに近所の電気部品工場に就職。

大学進学なんて頭の隅にもなかった。

高校時代、唯一仲のよかったマッキーは、都会を夢見て大学に進学。

『都会は刺激の宝庫だからな!』

そういって、髪の毛を茶色に染めて上京。

羨ましく思ったが自分には合わないと言い聞かせ、

工場見学に明け暮れていた。



3つの工場を見学した。

どこも同じような待遇だったが、

そこの工場は案内してくれた人がとても親切だった。

『竹下さん』

40代ぐらいのちいさなおじさん。

髪の毛が薄い人に悪い人はいない!

昔聞いたことのあるフレーズをいまだに僕は信じていた。


『宜しくお願いします!』


次の日から僕の工場勤務が始まった。

『長く続けよう!』

そんな僕の決心は3日目から雪崩のように崩れおちた。


この工場。

なにかおかしい。


  ~つづく~