裏サブロン

もっさん、この日は三河島へ。

常磐線の三河島駅で降りるのはこれが初めてです。


松戸在住であった頃には、都内への移動と言えば常磐線快速オンリーでした。

その時の三河島駅の印象は、


パディントン「周りに建物は沢山あるのに、降りる人も乗る人も少ない不思議な駅」


というものです。

今回実際に乗り降りしてみて、また同じ印象を受けました。

これ、何ででしょうね??

住宅もそこそこあるように見えるんですけどねえ?


さて、向かいますのは師匠から教えて貰ったお店。

つけ麺が名物のお店なのですが、つけ麺の発祥地として有名なお店と言えば「東池袋大勝軒」さんです。


こちらもその御多分に洩れず大勝軒リスペクト、いやそれどころか、創業者の山岸一雄氏によるお墨付きの公認レシピなのだとか。

どんな味わいなのか興味津々ですぞ!






という訳でお邪魔しましたこちらのお店。

「裏サブロン(うらさぶろん)」さん。

 2019年4月24日訪問。

11時15分着。店外に待ち6名。12時9分着丼。


裏口ィッ!!


もっさんも色んなお店へお邪魔して来ましたが、ここまでヒド……ユニークな見た目のお店は初めてですね。


裏サブロンさんはその店名が示す通り、サブロンさんというお店の裏口を使って営業しているお店。

端的にには、副業という事ですね。



こちらが、表商売の「欧風菓子 サブロン」さん。

店主さんのご本業。


お若い頃から東池袋大勝軒のつけ麺が大好きだった店主さん、長じて念願のパティシエになられた後も、つけ麺を作ってみたいという思いは募る一方だったようで。


大勝軒の「マスター」こと故・山岸一雄氏につけ麺販売の許可を求めたところ、


ジャムおじさん「いいよ」


と、あっさりご快諾。

山岸氏がサブロンさんまで足を運ばれて、レシピや調理方法等を教えて下さったそうです。


以上のような経緯から、

「大勝軒では修行をしていないけれど、山岸氏直伝」

というつけ麺が食べられる訳です。


もっさんが現着した時点で、外待ちは6名。

店頭の掲示に拠れば、毎日20食程で完売との事。

開店前には既に15名の並びがありましたので、中々にハードルの高いお店です。


◯本日の1杯:大勝軒つけ麺 チャーシュー増し




お先に登場はつけ汁。




やや、遅れて麺の登場。




うむ、美味しそうです。

では、先ずはつけ汁を一口。



初手、かなりの甘み。

鶏の旨味。

一拍置いて、魚介のコク。

遅れて酸味。


醤油ダレ、かなり甘みに寄ったブレンド。

味付けはつけ汁である事を考慮しても濃いめ。


節の香りが立ち上がり、唐辛子のピリ辛さが後を引くようにしてフィニッシュ。


つけ汁は清湯スープ。

一時の流行もあり、つけ汁はまだまだ濃厚な白湯が大勢を占めています。

が、清湯も最近は復刻の兆しを見せているように思えます。


そのつけ汁はかなりの甘口。

流石の大勝軒リスペクトだけあって、甘辛酸のバランスを崩す事無く、かつ相当に攻めた甘さですね。


動物系、魚介系スープともに濃厚に出ており、両者のブレンドも文句なし。


また特徴的なのは、つけ汁の温度。

はっきりと「温い」と言って良いでしょう。

後述しますが麺も同様です。

また、あつもりも受けていません。


狙いどころとしては恐らく、食べ始めから食べ終わりまで、コンディションの変化が少ない事を目論んでおられるのかな。

以前にも似たようなデザインのつけ麺を頂いた事がありますね。


多少の違和感を置いておくと、十二分に美味しいハイレベルなつけ汁です。



麺、行きましょう。

ランダムにうねりと捻じれの入った、ストレート太麺。


とても滑らかでツルッツルな啜り心地。

歯を押し返すようなむっちりとした噛み応え。

やや硬めの茹で上げ。


茹で時間10分以上は必要かと思われる、つるつるむっちりな太麺。


これ、麺は自家製麺でいらっしゃるのかな?

セオリーに忠実ながら、素晴らしい出来栄えです。



つけ汁同様に、冷たくは無く、むしろぬるめ。

冷水に晒す工程は短めですね。

糊化が止まればそれで良し、というタイミングで仕上げているようです。


つけ汁の熱さと麺の冷たさのコントラストはつけ麺の醍醐味のひとつです。

が、「構成要素として必須では無い」という事を、このつけ麺が端的に証明しています。

実際、とても美味しいんですもの。


ラーメンならば、温いのが出て来たらガッカリどころの話ではありませんが。

この辺りは本当に、各店の個性が出て面白いですね。




具材、チャーシュー。

かなり大振りのものが3枚。

しっとりと柔らかく、かつ肉肉しい噛み応えもあります。

煮込みの後に炙ってあるので、香ばしさの演出も実にグッド!

これは増しオーダーで大正解ですね




最後は割りスープを頂いて、サクッと完食。



つけ麺の正統を守る1杯。

つけ麺の王道ど真ん中を行きつつ、お店ならではの色もきちんと主張しています。

故・山岸氏より受けた薫陶が生きていると思います。


都度触れたつけ汁や麺の温度については、個人の好みに合うかどうか、でしょうか。

少なくとも、もっさん的にはアリです。


尚、お菓子屋さんらしいメニューの「スペシャルデザート」にも惹かれたのですが、雨の中で待っておられる後続に悪いかと今回はスルー。


また、大勝軒つけ麺とは別に特製もりそばというメニューもあります。

こちらは店主さんにお聞きしたところ


食パンマン「大勝軒のつけ麺を、私なりの解釈で女性向けにアレンジしたメニューです。

蜂蜜や生クリームで甘さを出しているのが特徴です」


との事。

ふむ!

甘党のもっさんも興味を唆られましたぞ。

次回はこちらを頂きたいですね。

ご馳走様でした。