いよいよ準々決勝まで来ました!

これまでのWBCと違い、決勝ラウンドは負けたら敗退の1発勝負となったんですね。

つまり準決勝に進出するために総当たりをしてたのをやめて、準々決勝という形にした。

変えた理由はよくわかりませんが、シンプルでいいんじゃないでしょうか。

 

侍ジャパンは東京ドームでイタリアと対戦することになった。

メジャーの選手も何人かいて、これまでほど楽な試合ではないのでは、と誰もが思ってたと思います。

接戦になった場合は、細かい作戦が重要となってくる。

ここまでは私も比較的気楽に見れていましたが、ここからはそういうわけにいかない。

 

先発は大谷翔平選手。絶対に負けられないので当然ですね。

そしてこの試合に勝っても負けても、日本でのピッチングはしばらくは見られない… いやずっとかもしれない。

 

そんなこともあるのか、大谷は初回から飛ばしていました。

静まり返る東京ドームに、大谷が一球ごとに出す気合の声が響く。

私は大谷のメジャーでのプレーは全然見てませんが、解説者がこういう大谷は見たことないと言っていた。

その気迫というか、この試合にかける大谷の思いが伝わってきて、私は初回からちょっと泣いてました(笑)

アンラッキーなポテンヒットを打たれたけど、160キロ近いストレートでねじ伏せた。

 

その裏、絶好調男ヌートバーがヒットで出塁!

近藤が四球、大谷はいい当たりでしたが、イタリアは大胆なシフトを敷いていて、ファインプレーでショートライナーになってしまった。

イタリアはデータ野球らしく、選手によって守備シフトを大きく動かしていました。

これはメジャーではよくあるし最近は日本でも多くなった。大昔で言うと王シフトがあったらしいです。

内野手が通常守る場所から、大谷は左打者なので、大谷から見ると全体に右に寄る。そちらに打球が飛ぶ確率が高いということですね。

初回はそのシフトにヒット性の当たりを阻まれてしまいました。

 

今日は打順がこれまでと違い、4番と5番を入れ替えて、好調吉田が4番に入った。

ここで打ってほしかったけどファウルフライ。次の村上が見逃し三振… これはちょっと判定が厳しかった。

 

ランナーを出したけどなんとなくいやな流れ。

しかし次の回の先頭バッターに、大谷は164キロのストレートを投げ込み空振り三振!!

164キロって、とんでもないスピードですけど、それをどストライクで投げられるのがほんとにとんでもないです。この1球は度肝抜かれました。。

 

その裏も相手投手に苦戦、しかも四球で出たランナー巨人岡本が、西武源田の打席で盗塁失敗するという。これは、解説ではサインミスと言われてました。ヒットエンドランのサインを、岡本が勘違いしたか源田が見落としたか、ということでしょうか。ツイッターでは岡本のミスって言われてたけど、どっちのミスかわからなくない? まあ仕方ない。

 

その後源田が四球を選んで盗塁を決めた。いやな流れの中、点にはつながらなかったけどいいプレーになったと思う。右手小指の骨折を押しての出場。西武ファンの私としては心配でしかありませんが、、やるからにはしっかりやってほしいという気持ちです。これでミスでもしたら叩かれまくるからな。リメンバーGG…

 

なかなか先制できませんが、大谷の力投で3回も3者凡退。流れを相手に渡しません。

そして3回裏。近藤四球のあと、大谷がなんと1球目をセーフティバント!!

これ、誰も考えていなかったので完全に相手も虚を突かれてたし、バントの方向も完璧なんですよね… 大谷ってバントをほとんどしたことないと思うんですよ、野球人生でも。あれだけの長打が打てるんだからバントのサインなんて出るわけがない。それを一発で決められる。

シフトも頭にあったと思います。こういう作戦は思いつくのは簡単でも、実際に成功させるって簡単じゃないと思いますが… 大谷はできちゃうんだなー。ほんとすごいよ。

捕球した投手が1塁へ悪送球して、ランナー1、3塁という絶好の先制チャンスに。

 

4番吉田正尚は、またもシフトに引っかかり、ヒットになりませんでしたがゲッツーは免れなんとか1点がとれた。吉田も4番は打てないの呪いにハマりかけてるんじゃ。。といやな考えがよぎる。

 

ツーアウトランナー2塁で5番村上は四球を選んだ。調子悪くても、焦らずに四球を選ぶことは大事な仕事です。それだけでも大きな貢献なんですよ。焦るとクソ球に手を出して凡退ってよくあるので…

村上は若いけど、ガマン強くいい仕事をしてる。まだ23歳ですよ… そう思えないほど貫禄あるけど。

 

そして6番岡本が、6球目のスライダーを体勢崩しながらレフトスタンドに運ぶスリーラン!!!

岡本は今大会では、上位打線の大活躍に隠れてあまり目立ってませんでしたが、ここで大仕事をしてくれた。4点先制は大きすぎる! やっぱりこのメンバーは過去最強かもしれん。。。

 

大谷は4回表、少し投球が乱れてきた。頭から飛ばし過ぎて疲れが出たんでしょう。

ランナー2人いて、あわやホームランという大飛球を、レフト吉田がフェンスに当たりながらなんとかキャッチ! 吉田も攻守に大活躍ですね。

 

私は4回終わって、大谷はここまでなのかなと思いましたが、5回も続投しました。

そしてピンチに陥り、2失点したところで、日ハム伊藤大海に交代。

伊藤は普段は先発ですが、東京五輪でもリリーフを経験しています。

ランナー1、3塁のピンチを、ショートフライでしのぎました。ここも大きな場面だったと思います。

ここで失点して、追いつかれたり逆転されるとまた流れが変わってしまうところでした。

 

点をとられた後の5回裏。

イタリアの投手パランテは、独特のフォームで打ちにくそうに見えましたが、5回に入って大谷四球、吉田に死球と不安定に。これもあるあるですけど、味方が点をとった直後に崩れるっていう。

 

パランテからニットーリに交代し、代わりばなの初球を、村上がしっかり捉えてセンターオーバーのタイムリー!! やっと村上に村上らしい当たりが!!

これには球場全体、いや日本全体が喜んだ。やっぱりこう、ひとり悩んでましたからね。

ここから完全復調してくれるとうれしい。次の岡本も連打で2点追加し、7‐2。完全に日本ペース。

 

そこから日本は今永、ダルビッシュ、大勢と継投。大谷とダルビッシュが同じ試合に登板するなんて。現地勢、最高だったろうねぇ。

攻撃も手を緩めず吉田のソロホームラン、源田のタイムリーとしっかりダメ押し。源ちゃんナイスバッティング! でも無理しないでね。。あなたの右手は日本の宝なのよー!!えーん

 

中盤までは緊張感ありましたが終わってみれば9‐3の圧勝でした。

やっぱりあの大谷の一球入魂のピッチング。あの姿には心打たれました。あれは観た人の記憶に残り続けるでしょうね、このあとどんな結果になっても。

勝敗も大事なんですけど、ああいう素晴らしいプレーが見られることが、スポーツのいいところです。

 

 

さあ、次はアメリカ・マイアミでの準決勝!!

相手チームはまだ決まっていません。3月21日(火)、日本時間午前8時からの予定。

私は仕事なので、会社に着くまではラジオかなんかで聴けるかな?

気になって仕事どころじゃないな、休みたいな。世間は祝日だってのに…

男性社員は野球ファンが多いので、ほっといても経過を言いそうだけど(笑)

こっそりPCのどこかにスコア表示させとこっかな…ニヤリ