「カッコーの巣の上で」です。
監督ミロス・フォアマン、主演ジャック・ニコルソンのアメリカ映画。1975年製作、アカデミー賞主要5部門を独占の名作、と言われてます。
なかなか、ショッキングなシーンがいくつかあり、簡単におすすめはできない映画ですが、個人的には、映画のおもしろさ、深み、カタルシスなど、全部つまっている完璧な映画だと思っています。
これを最初に見たのが二十歳前後で、その後DVDを手に入れてもう一度観た。そう何回も観ていません。
好きな映画でも、何度も観たくなるものと、何度も観られないものと分かれます。
やっぱり重いものは何回も観られない。
この「カッコーの巣の上で」も、割と重いので何度も観てないけど、今観たらどう思うだろう、とは思います。
年をとると感想も変わりますからね。
逆に、映画館で上映された当時も何度も観に行ったものと言えば「羊たちの沈黙」ですかね。
怖い映画は苦手でほとんど観ないのですが、この羊たちの沈黙はサイコホラーで、私でもなんとか耐えられた(笑)
レクター博士が大好きで。アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスター、このふたりの演技とあの独特な演出はクセになるものがあった。
暴力描写が苦手すぎて、すごく評判が良かった「ダークナイト」を映画館に見に行ったらほとんど見れなくて内容がわからなかったっていう(笑)
なので私は、世間の評判で映画を見ないことにしています。
感覚が世間とズレてることを自覚してるので。
映画やドラマにはけっこう好き嫌いがあって、幽霊もの・生まれ変わり・超能力みたいなやつは基本見ない。最初からファンタジーなのはいいですよ、ゴーストとか。
普通にシリアスなのにありえないものが混じるのが嫌いで。特にそれをオチにもってこられると最悪だなと思う。
なぜか「リング」にはハマって、小説を続編まで読んだりしたけど。あれは最初からホラーとわかってたし、物語がよくできてて引き込まれた。
あとはイケメンと美女の恋愛ものも興味ない。
私はコメディが好きだけど、世間って映画やドラマにコメディを求めてないんだな、と思います。だからクドカンは視聴率をとれない、あんなにおもしろいのに。
「カッコーの巣の上で」は、重めの映画ではあるけど、意外に笑えるとこもあります、アメリカ映画らしく。
私は笑える要素があるだけで☆ひとつ増えるぐらい、笑いがあってほしいんだけどねえ。笑いとか、遊びとかの要素。
自分自身はひとつもおもしろくないんだけど(笑) 作品には求めがちです、はい。