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蓮ノ花言葉

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気まぐれに更新。

~mabinogi~『Virus』

マビノギ‐mabinogi‐
 それは『吟遊詩人たちの間で伝承された歌』を意味する言葉―――
古代ケルト人の神話などをベースにした"エリン"と呼ばれるファンタジー世界が舞台の、無料オンラインRPG。

"エリン"へと導かれた星から来た者―――"ミレシアン"
 元々の住人とは違う存在であるアナタは"ミレシアン"で呼ばれ、剣と魔法が存在するファンタジーワールドで新しい生活を始める事が出来る。


そんな世界に、少年少女達の物語が始まろうとする―――








現世紀にパソコンが普及してからは、簡単に情報交換が可能となった。
情報が、世界を共有するのは当たり前になり…いつしか、娯楽用のモノを次々と作り上げられる。


それが―――『GAMEゲーム


数多く作られたGAMEには、人との繋がりが出来るオンラインゲームOnline gameが、大変人気となった。
今までのゲームとは違い、姿は見えずとも共に遊べるのだ。
多種多様なオンラインゲームに、次々と誰かがログインしていく。
大規模多人数型オンラインMMO『mabinogiマビノギ』も又その1つ―――――この世界に、少年少女の物語が始まろうとしている。




1.『始まりの存在』




まだ、この世界に造られる前は、ただのカードでしかなかった。
造られていく「器」は、カードと言う名の「存在」を入れていくこの世界。
それは、現実=リアルの世界では「魂」と言われているだろう。
出来た器に名前を付け、カードに魂を入れる。
彼の存在は、そこから始まった――――


名前「鳳 葵おおとり まもる
年齢「15歳」
性別「男」


目が覚めた時には、白い世界に『俺』が居た。
これから、どうすれば良いのか歩いている。
だが、そう長く続かない…半径3~4メートル位だろうか?
クローバーの形をする大きなお皿の上に乗せられた気分だ。
これ以上、歩いていても仕方ないと理解すると足を止める。
通れる道は何処にもない。
在るとすれば、『俺』がそこから来たのであろう…階段があった。
何故だが、戻る気はしない。

ふと、上空に飛んでいる白い鳥達に目をやると、何羽も飛び交う姿が綺麗でウットリされる。
突然、背後から白い光を感じ、背後を勢いよく振り返れば、そこには少女がいた。
17か18歳ぐらいなのだろうか?黒い服が、とれも似合っている。
翡翠色の瞳をしたその目を『俺』に向け、優しい笑みをみせた。
『俺』は、声をかけようと口を開こうとしたが、先に少女が口を開く。

「初めまして、鳳 葵さん。私は、ナオと言います。」

これが、『俺』と『ナオ』の存在が初めて認識した場所だった―――




ピッ…ピッ…ピッ…―――

別の白い世界では、テンポの良い音が鳴り響いた。
日差しが入る白い世界に、より一層白くさせようとする。
夏使用のセーラー服に、降ってもいない数滴の雨が滲んでいる。
何処からか風が吹き、彼女の綺麗な黒髪を撫でていた。
両手に強く顔を隠しながら泣き、何度も何度も彼の名を口にするが、返事がない。

「アァ…アア…」

泣き過ぎた声に何も出ない、返答もない、彼は動かない。

ただただ、機械音が鳴り響いた。




―――――――――――――――――――――――――――――――
投稿:2009/10/22
補正:2014/5/26

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どんなに未来せかいが変わってしまっても…
人には変わってほしくないモノがある。


――《 空 》――

本当の空の色を見つける為に、一人の少女が空を舞う。












~Sky Color~




『扉』


















ビュュゥゥウン……ビュュゥゥウン……パタパタ…


正直…耳障りな風の音が聞こえて仕方がない。
服もパタパタうるさいし。
でも…風はイヤじゃない。
風が皮膚にあたって、少し冷たいが…ちゃんと空を飛んでるんだなってのが分かる…。
にしても…少し困ったな…。
夜な所為か…周りがよく見えない…って言ってもココは、何時も真っ暗だ。
仕方ねぇよな…逃走エスケープをやめて、そろそろ何処かに降りるとするか…疲れたし…。



「てか、そろそろ何処かに降りねぇと疲れる…」
『その前に!』


……やばい


『マモル!!あれほど、一般の方に傷つけるような行為はしてはいけないと言ったはずですよ!?』
「悪い…でも、傷つけるつもりは無いから安心しろ。」



…やっぱり、くるよなぁー…とか思いながら俺は軽く頭をかいた。



「そろそろ、マジで降りねぇと疲れる…」



キョロキョロと周りを見ながら降りられる所を探した。



『あちらは、どうでしょうか?』



自然に右腕が上がり、まだ工事中であろう高い建物に指差した。
そして、その建物の上に片足から静かに着地する。
まるで、硬い地面に羽があたる瞬間のような音が聞こえる。
着地した所は周りに人影すらない…見えるのは薄暗い…自分の影がひとつ。
さらに建物の下には、人や車が沢山通っている。
この世界は、もう車などが浮く事が出来る『未来せかい』。
だけど、建物の上より浮く事は禁じられていた……《電線》にあたるからだ。
《電線》に頼なきゃいけない《未来せかい》
赤外線などいう方法もあるが妨害電波というものに邪魔されるらしい……。
ま、詳しい話は御偉い大人達が知ってるけどな。



『マモル?どうかしましたか?』
「…いや、何でもない…相変わらずだなっと思ってさ…。」



俺は、そう言ってる途中に
そこに座り込んで足を宙に任せた状態で下を覗き込んだ。
相変わらず吐き気がする場所だ…とか思いながら下を眺めて眉間にしわを寄ていた。



「相変わらず吐き気がするな…」
『ええ…そうですね…』



何を吐き気がするのかは、彼女達しか知らないだろう。
その会話の後に続きはなかった。
その少女は下にいる者達をみて、ただボーとしていた。

ポタッ…ポタッ…ポタッ……ザァァァアア



「あ…雨が降ってきたな…そろそろ戻るか?」
『そうですね…あ、今日は何にしましょうか?』
「ハンバーグが良いなぁ…」
『ふふ…ハンバーグは、昨日食べたじゃないですか?』
「でも、ハンバーグが良い。」
『分かりました。マモルは、本当にハンバーグ好きですね♪…さぁ、そろそろ戻りましょう。風邪引いちゃいます。』



何やら楽しそうに会話していた少女は、その場から立ち上がり戻ろうとした。
その時だった。



「やっと見つけた!!!」



たった一回しか聞いてないはずの声…。
でも、何故か聞き覚えのある声だった。
恐る々と後ろを見てみた。



「いやー、探すの結構疲れたぜー」



薄暗いが、姿は見えた。
見た目も声も、男なのだろうか…髪は肩より上にある。
少し長髪だったが『似合ってない』って言ったら嘘になる。
ニット帽をしており、サングラスもしていた。
サングラスって言っても『ボディガード』が着用してる物ではなかった。
いかにも『DJ』と思わせるようなファッションのようだ。
その男は、楽しげに笑いながら両手を両ポケットに突っ込んでいた。



「…にしては、疲れてるとは見えねぇけどな?」



俺は、出来るだけ警戒をした。
aは、誰かを傷つけるのは大嫌いだし。
俺はと言うと無駄な争いは嫌いだった。
めんどいしさ…。



「にひひ♪だって、俺は神だしぃ?別に疲れねーんだよ♪」
「その発言…意外に矛盾してるぞ?」
「最高な誉め言葉を有難う♪…それはそうと!俺は欲しいと思ったら、すぐに持って帰る!!これが、俺のポリシーよ!!だから、お前!俺と着いてk「黙れ、何がポリシーだ?あ゛ぁ?馬鹿にしてんじゃねぇぞ?チビが、何言い出すかと思ったらナンパか?もう少しでかくなるんだ…な……って!うをっ!?」



その男より身長が高いはずだった…うん…だった。
話ている途中に急に俺よりデカクなるって有り得ないだろうが!!
身長をこされたって言えば正しいだろう。



「だぁーれぇーがぁー……チビじゃぁああ!!」
「うっわ!くるなぁああ!!」
『アハハハ!怪物ですよー!!』
「ちょっ!そこ!喜ぶとこ違っ!!」



急に、身長が高くなったと思いきや怪物みたいに襲いかかろうとしていた。
よほど『チビ』の単語が嫌いなのだろう。
アオイは、何故か……喜んでるし…。



「…神様…オイタガ過ギマスヨ…」



聞き覚えのない声を探すように目を動かす。
そこに、たどり着いたのは『神』だと名乗った影から人の形ようなモノが現れていた。
薄暗くて、ソイツが全体的に黒くて見える。
自分が見られてるのが気が付いたのか口を開いた。



「申シ遅レマシタ。ワタクシ、コチラニ居ラレル。神=MZD様ノ影ノ【影】ト申シマス。」



【影】と名乗った者は、礼儀よく頭を下げた。



『私は、アオイと申します。そして、こちらはマモルです。』



と言って、俺の体は勝手に頭を下げていた…。
そして、俺は…やっと気が付いた……。
【こいつ等は、人間ではない】のだと。
まだ、下げたままの頭は上がっていない。
上げたくても、上げられない…いや、むしろ上げたくないとbは思った。
アオイには悪いが…この場は、逃げなくてはっと判断する。
身の安全が一番だった。
仕方なく、そこからまた逃げようと相手に背中を見せてしまったのが失敗だった…。



「おっと、そうはいかないぜ?」



パチンっと指を鳴らす音が聞こえたと思えば、影とかいう奴が巻き付かれた。
体は、倒れなかったが…
どんなに、ソレをほどこうと試みてもピクリとも体が動かなかった。
まるで、金縛りにあった気分だ。



「く、クソが…はなしやがれぇ…」
「まあまあ、そう、暴れんなって…なっ?俺は、只お前が欲しいだけで、俺の世界に持って帰ろうとしているだけだがら…大丈夫だ。安心しろ!」



と言って、俺の肩にポンっと手を置き、親指を立たせた…しかも、何故かサングラス越しでも分かるほどの良い笑顔だった。



「安心出来るかーーー!!?欲しいだの持って帰るだの!言いたい放題だな!?あ゛あ゛?このクソ巻き○○○(ぴーー)を外しやがれぇ!てめぇを今すぐに、○○○を○○○出して○○○と混ぜててやる!!」
『と、とりあえず、マモル!落ち着いて下さい!途中放送禁止用語言っちゃってますー!?』
「意外ニ、失礼ナ方デスネ…傷付キマシタ…」



ギャーギャーっと、叫んでいたbだった。
余程、腹が立ったのだろう…。
それを止めようとアオイは、色々と言ってみたが、まだ暴言を吐いているマモルを神は、ある一言でその場を静かにした。



「…なぁ、お前ってさぁ…【二重人格】なのか?」



返事は、帰ってこないが…代わりに、表情で返してしまうのだった。
そのまま、神は言葉を続ける。



「お?やっぱしか?!さっきから、お前と話すと二人分の声が聞こえるんだよ。……人間って言うと【二重人格】…?って思ってよ?」



神は、可愛く首を傾げていましたが…
可愛くやっても駄目ですよ。神様。
『神』だと名乗る『少年』が、私達の目の前で幾つかの驚きを見せる。
そして、『神』の影の『影』だと名乗る者…。
本当に…本当に、この方が『神様』なのでしたら…私は…



『…マモル』
「ん?なんだ?ちょっと待てろ…そろそろ取れそうだから」
『私と交代して下さい。』
「は?」
『……交代してほしいのです。』
「…本気か?」
『…はい。』
「分かった。……おい、クソ影とか言う奴。今すぐ離れろ。アオイが、お前等に話があるんだと…。」



そう言っても、影は簡単に神の命令を無視して離れるわけにいかなかったが、影は神と目が合い神は小さく頷いた。
身体に縛り付けられた感覚は消え、すぐに眼帯を外した。
眼帯を着けた時と違って、きつかった目は気弱そうな目に変わっていた。



「えっと…改めて初めましてだな?」
「はい、改めて初めまして…アオイと申します。マモルの数々のご無礼をお許し下さい。」
「気にすんなって!それよか、かたっ苦しい挨拶やめにしょうぜ?タメで良いからよ?」
『ちげーよ。アオイは、元からこうなんだよ。』
「…マジか?」
「すみません…」



神は、また小さく「マジかぁー…」っと声が聞こえた。
ジッとアオイを見た後に口が開く。



「俺に話があるって事は…お前は、俺の世界に来るって事でとらえて良いのか?」
「いいえ。」



アオイは即答で答えたためか、神は勿論の事で眉間にシワを寄せた。
しかし、アオイはその続きを口を開いた。



「その前に、神様の世界はどの様なモノか情報不足なのです…。ですから、簡単には『Yes』とは言えません。」
「情報不足か…情報があれば良いんだろ?」
「…はい」


―――神様の口元は妖しい笑み

「本当の音楽の世界」
「…え?」

―――少女は神の言葉に驚く

「そして、お前等の一番見たいもんが見える世界」
「…それは」
「さぁーて、そろそろ戻らないと仕事がまた増えるなーっと…」

―――神は指を鳴らし、彼の後ろに『扉』が現れた

「ついて来るのは勝手だぞ。」

―――最後に少女にそう言うと、扉の向こうに行った

「…マモル…私」
『…アオイ…それはお前が決める事だ。』
「もし違っていたらどうしますか?」
『さぁな…でも、俺はアオイの考えは反対しないつめりだ…だって俺等は』


「『私は俺、俺は私』」


―――まるで呪文を言うかのように、その言葉を大切に言う


「ですね。」
『だな。』

―――何かを安心したかのように小さな笑み
―――そして、『扉』をその手で開いた
―――少女の身体は『扉』の光によって包まれて行った












2009.4.30

―――アトガキ―――
念のために言いますが、主人公はアオイちゃんですからね!?
けっして、マモル君じゃありませんよ!?
私頑張ります!

ただいま帰りました!><;


私の我儘で、ブログを放置してしまい大変申し訳ありませんでした!;;

心配してくれた大切な友達から数知れずのメールが受信し、大変心をうたれ舞い戻りました!

…大げさですよね?;w;

でも、これからは出来るだけ更新させますので、これからもよろしくお願いいたします><


ごめん

しばらく休む


いろいろと整理できるまで、何も返事できません