「妥協を排す」
今年のテーマだ。

公開練習に朝早くから駆けつける。
ひょっとすると作業の手伝いで水面に出られるかもしれない。
スラロームコースを水面から見られるかもしれない。
ジャンプ台と150m、180m、210mブイの位置関係を確認できるかもしれない。

別にそのために作業を手伝うわけではないけれど、少しの可能性でも追求して、何か出来るのであれば、それは徹底してやった方がいい。
あの時こうしておけば良かった、と後悔はしたくない。
全てに妥協を排していった。


もう一つのテーマが
「自分に勝つ」だった。

今までも全日本前に想定を立て、敵が何ブイ、何点、何メートル飛ぶか予想し、自分が取るべき数字を弾いてきた。
その想定に勝つべく、練習の度、朝一(朝一番に試合のつもりで滑る事)を行い、想定にも勝ってきた。
それでも実際に全日本のスターティングドックに立つと、勝たなければ、勝ちたい、勝てるかな、ともの凄いプレッシャーが私を襲う。
一気に戻しそうになる。
前の選手が想定以上の点数を取ってくれば、倒れそうになる。

滑る前に気合を入れる。
自分の顔を殴る。
四股を踏む。


考えてみれば全て想定外のこと。
練習でやってもいないことを全日本の本番でやっていた。


練習では想定に対して淡々と滑ってきて、勝った負けたを淡々とやってきている。
何で全日本では嘔吐しそうになっているんだ。
おかしいだろ。

「練習は本番のようにやれ、本番は練習のようにやれ。」
だったよな。
「本番を本番以上に緊張してやれ」なんて誰も言ってない。

今頃気がついた。


だから今年のテーマは「自分に勝つ」だ。

どんなに前の人が高得点を出しても、想定より圧倒的に低い点で転んでしまっても、一喜一憂しないで、自分の想定通りの数字をちゃんと出せばいい。
そうすれば、想定通り、三種目合計の換算点差、0.91点差で勝てるんだ。

想定(敬称略):
野沢 4@12m58km 4320点 44.9m 換算点2,735.13点
羽釜 2@12m58km 4200点 47.0m 換算点2,734.22点 一位との差0.91点
湯川 2@13m58km 3400点 47.0m 換算点2,383.84点 一位との差351.29点
濱田 4@14m58km 4600点 43.0m 換算点2,367.06点 一位との差368.07点
中村 4@16m58km 3200点 50.0m 換算点2,166.24点 一位との差568.89点

ピン 4@12m58km 4600点 50.0m


第59回桂宮杯全日本水上スキー選手権大会が始まった。