こんにちは！

YouTube「もえトレちゃんねる」運営者、

そしてSPROWERスイミング代表の

榛澤萌香です☺️

今回の内容は、

いつも私のレッスンを受けてくださっている

一生懸命で素敵な生徒さんのお話です🌸🌱

※ご本人から掲載許可を頂いています♪

２年５ヶ月前に、

７２歳の男性 Mさんが

定期的に飛び込みのグループレッスンに参加してくださるようになりました。

Mさんは非常に細身の方で、

筋肉も脂肪も少ないので、

少しプールに入るとすぐに寒がって

ブルブル🥶と大きく震えてしまうほど

痩せていました💦

私の飛び込みグループレッスンは

飛び込むこと自体が人生で初めて

という方でもご参加いただけるようにしていますが、

Mさんも人生初の状態で

お越しになりました。

(Mさんがプールサイドで寒さにより震えてたので

そもそも飛び込む準備ができているかどうか内心とても心配していた、

という思い出話はご本人にもしています😂)

初めての方は、何歳であっても安全第一！

怪我のリスクが最も低い飛び込み方で行っていただくようにしていて、

スタート台は使わず、

低い所から練習していただいています。

「飛ぼうとせずに、手先からそっと落ちるようにしてみてください」

という方向性で(生徒さんによって表現は変えながら)

レクチャーをしていますが、

ほとんどの方が、

足が離れる瞬間に

「ピョン！」と力を加えて

少しだけ飛ぶ動作が自然と入っていきます。

※全然それはOKです！

しかしMさんは、

足の裏に力を伝えることが全くできずに

本当に言葉通り真下に着水してしまう状況で、

下に落ちて、

壁から1mのところから泳ぎ始めるような状態

でした。

※普通に壁を蹴ってスタートした方が速いレベルでした。

どうしても丸まった状態(だるまさんの体勢に近い状態)で落ちてしまって、

「体が思うように動いてくれないんだ。」

とご本人も悩んでいらっしゃいました。

実は、私の祖父は

それぞれ66歳と70歳で亡くなっていて、

60代では既にとても体調が悪そうだった姿を

鮮明に覚えています。

70歳を超えて新しいことに挑戦するお気持ちだけでも

本当に素晴らしいことだと感じてしまっていました。

しかし、

Mさんは誰よりも本気でした。

飛び込む前に毎回必ず

自身が意識することを

口に出して言い聞かせてから

動作に入るほど、

とても真面目な方で。

本気で上手くなりたいからこそ、

上手くいかない時は誰よりも落ち込んでいて。

飛び込みが全くできない中で

勇気を出して参加してくださったMさんが

むしろ飛び込みを強みだと

思えるくらいに

サポートしてあげたい！

と心から思いました。

１年半ほど前から、

パーソナルレッスンでも

飛び込みをレクチャーする機会を頂きました。

日頃から無理のない範囲で

陸上トレーニングにも取り組んでいただき、

少しずつ基礎筋力をつけていただきながら

私とのレッスンでは、

Mさんオリジナルの練習方法を習得できるように

対話を重ねながら

飛び込みレッスンを進めていきました。

Mさんの課題は大きく２つあり、

①動作中に考えすぎてしまうこと

→力みにつながる

②体の支え方や踏ん張り方

の２点でした。

Mさんは細かい部分まで考える力があるために、

実際の動作が止まってしまうことがよくあったので、

シンプルな考え方に直せるようにしたり

理論上は合っていてもMさんの体でそれができるかは別であることから、

体幹や筋発揮が安定しにくいお体の中で、

どのように力発揮をするか

様々なやり方を提案して、

Mさん自身がしっくりくるものを一緒に見つけていきました。

「萌香さんに申し訳ないから、

教えてもらったその場で上達できばいいのに。

のんびりでごめんなさい。」

このように

何度もおっしゃるMさんに

私は、

「私も飛び込みが苦手で、悔しくて沢山練習をしましたが、

あの台の上から１０００回以上は飛びました。全然時間をかけて大丈夫です。

100回飛んで１回上手くいくかどうか…の繰り返しです！

焦らずじっくり取り組んだ方が、体の深いところで動作を身につけられます。

その方が絶対に後から楽しくなります。」

とお伝えして、

とにかく焦らずゆっくり、丁寧に進めました。

そしてここ半年、

「ピョン！」という効果音が聞こえてきそうな、

力強いジャンプとともに、

まっすぐな姿勢で飛び込める回が出てくるようになりました。

Mさんにも安心の表情が見られるように・・・！

はじめてお会いした時は、

「僕は基本的に、台の横(低いところ)から飛び込めればいいんだ」

と仰っていたので、

私もご希望に合わせて

常に台横からのレクチャーを行っていました。

しかし、前回のレッスンで

「今年の目標は、台の上から。あそこから飛び込む。」

と、力強く公式スタート台を指差し、

私にまっすぐな瞳でそう仰いました。

正直とても驚きましたが、

今のMさんなら、

安全面で１点だけ守っていただきたい部分を徹底いただければ

飛び込みことはできるだろうと思い

「挑戦してみましょう！！」

と伝えて次回のレッスンの約束をしました。

当日、

「今日は台の上から頑張りましょうね！」

と私が伝えると、

「え！僕そんなこと言ってた！？💦」

とご本人は忘れていらっしゃる様子でしたが🤭笑

せっかくなので挑戦していただくことに。

70歳を超えてから人生初飛び込みをするとなると、

どうしてもいくつかのリスクがありますけれど、

ここまで２年５ヶ月本当に

基礎から丁寧に焦らずに

練習を重ねてきたので、

きっと今のMさんならできると確信がありました。

Mさんの飛び込みを約３００回見てきたと思います。

まずは、スタート台の上り方から。

公式スタート台は

１０°の勾配になっているので、

平らな地面と同じ感覚で上ると

バランスを崩してしまいます。

体を支えながら、一緒に上がりました。

構えている最中に落ちてしまうこともあるので、

腰をサポートしながら。

怪我なく、痛みの少ないワンポイント

(これだけは絶対守ってください！という点)

を何度も確認してから、・・・

台の上デビュー。

「いきましょう。せーの！」

の掛け声に合わせて、

台の上から飛んでいく、

75歳のMさん。

その瞬間は１秒もありません。

しかし、

これまで何度も何度も飛び込んできて、

もどかしい気持ちも沢山経験しながらも

着実に成功体験を重ねて

勇気を持って台から飛んでいった初回は、とても沢山の時間がつまった約１秒間でした。

そしてなんと、

「ポチャン。」

という、とても静かな入水で

しっかり手先から綺麗に入水することができました！！

ご本人も驚きの様子で

「台の横からより気持ちいし、怖くない！！」

と今までにない

最高な笑顔を見せてくださいました。

それは、

たまたま上手くいったのではなく、

間違いなくMさんの努力の賜物でした。

台の上から、怖くて足が少し震えながらも

２年５ヶ月コツコツ培ってきた基礎動作を

台の上でも同じように行ってくださったからこそ、

気持ちの良い台の上スタートデビューを果たすことができたのだと思います。

「２０２４年４月⚪︎日がMさんにとっての飛び込み記念日ですね！」

という話をしました。

私自身、

「大人になってからでも成長できる！」

ということを水泳を通して伝えたくて

水泳コーチ業をスタートしましたが、

Mさんからは本当に沢山のことを学びました。

今は人生１００年時代と言われていて、

７０代の方もまだまだお若いのは確かですが、

やはり自分よりも

年上の方がここまで努力をして

大きな目標を達成される姿を見て、

これからもその「頑張りたい！」という気持ちのお手伝いを

生徒さんの近くでして差し上げたい

ということを、

心から、そして改めて思わされました。

Mさん、本当におめでとうございます！

何度も拍手をしてしまいました😭

素敵なお姿を近くで見られて、

とても感謝の気持ちでいっぱいです。

大きな夢を１つ叶えられた瞬間に立ち会えたこと、ずっと忘れません！

Mさんとレッスン後に記念写真を撮りました

台の上からの飛び込みをより綺麗に力強くできるように、

引き続き頑張るそうです♪

そして、

５０m平泳ぎで１分を割りたい！

という、

素敵な別の目標も持っていらっしゃるので、

そちらのサポートも引き続きさせていただきます

ぜひ皆さんも

Mさんの応援をよろしくお願いいたします！

今回は

とても一生懸命で素敵な生徒さんのご紹介でした♪

これからも水泳を通して人生が豊かになるお手伝いをしていきます！

最後までお読みいただき、

ありがとうございました

🟢SPROWERスイミング

SPROWER スイミングスクールSPROWER (スプラワー ) スイミングスクール。現役水泳選手「榛澤萌香トレーナー」によるパーソナル指導・クラス指導・オンライン指導。水泳を新たに始めたい方からタイムアップを狙う方まで一人一人の目的に合わせて指導を行います。

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もえトレちゃんねる | 榛澤萌香【自己紹介文】榛澤萌香です☺️✨ ”はんざわもえか”と読みます。水泳コーチとして活動をしながら、私自身も水泳選手として日々トレーニングを重ねています。記録に挑戦するため本格的に泳ぎ始めたのは、社会人になった23歳からです。「大人になって初めて全日本の舞台に立つ！」という目標を叶えるためにコツコツ練習をしています。全国大会の経験は一度もない中で挑…

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72歳からの大挑戦！【生徒さんのお話】