貴方は最期まで痒みに苦しんでいた。

何もできなかった私。
痒みに対するケアは、驚く程、効かない…。
チームが違うのを理由に私は貴方から逃げていた。

半年前までは歩きまわっていた貴方。

今回の入院で個室のベッドで過ごす毎日を貴方はどうを思っていたのかな。
最期は楽になれたのかな。

最期の日、家族の手を縋ったように掴んだ貴方の姿が忘れられない。

貴方の周りには最期まで貴方を守るように家族がいた。

きっとそうなるまでは貴方が家族を守って来たのでしょうね。
貴方の人柄が最期まで家族を繋ぎ続けたと私は思います。

そして最期まで弱音を吐かず、病気と共に生きた貴方を心から尊敬します。

最期まで強く生きた貴方を心から尊敬します。

家族は貴方の最期に間に合いましたか?

最期に貴方の耳に届いた声が家族の声であると信じています。