暑さの中の美術展 | 一日一花

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花や写真などその日気になったことの記録

そもそも自分で用事を作らないと外出の機会がない中、最近はあまりに暑くてさらに引きこもりだ。それでも美術展はなるべく見に行くようにしている。東京を離れて田舎に帰ったら、こんなに機会はないからだ。

 

 

7月は、東京国立近代美術館に「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション展と」と、SOMPO美術館に「フィロスコレクション ロートレック展」を見に行きました。

TRIO展は、東京国立近代美術館と大阪の中の島美術館とパリ市立近代美術館の所蔵品から選ばれた収蔵品をテーマ別に3点ずつ展示するというやりかた。図録の中の文章に「各館のコレクションに同じ作家の異なる時代の作品、構図が酷似する異なる作家の作品、主題が同じだが表現が異なる作品などがあることに気づいたのである。」とある。メインビジュアルになっている萬鉄五郎の「裸体美人」とアンリマティスの「椅子にもたれるオダリスク」モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」は、主題やポーズが同じで「モデルたちのパワー」というテーマで展示されていた。こういう展示の仕方もおもしろい。

 

 

バスキアも展示

 

ロートレック展は、ロートレックの個人コレクションとしては最大級のフィロスコレクションの展示会。素描や版画が中心だった。ロートレックは子供のころに左右の脚を骨折したことで下半身の成長が止まり、障害児として差別されたという。そういう環境もあって、飲酒や放埓な生活のために若くしてなくなったのだが、才能もあり、知人や友人には恵まれていた感じもしてなんとももったいないなあと感じた。

ロートレックについては、11月に三菱一号館美術館でも再開記念で「「不在」ーソフィ・カルとトゥルーズ=ロートレック」という展示があるようだ。