日本人の中でも

徳島に糖尿病患者が多いのはなぜでしょうか



まず
大きな原因として挙げられるのが

肥満者の割合が

西日本の中でもトップクラスということ



生活習慣病の原因となる

「メタボリックシンドローム」が

強く疑われる人や
その予備群が多く存在し

今後もさらに増え続ける傾向にあります



徳島のメタボ事情は

平成18年から平成22年までの間で

徳島県の男性は予備群が増えていて

女性は強く疑われる人が増えています

(40歳~74歳)




ただ
悲観すべき状況ばかりではありません!


平成22年度の県民健康栄養調査によると


糖尿病が全国的に増加する中

徳島では減少傾向に転じています


医師会や大学、行政、企業などが
長年に渡って取り組んできた成果が
徐々に出始めていると言えます


徳島県民一人ひとりが

もう一度
糖尿病と向かい合い

予防への意識を高めることで

今まで以上に

元気で明るい県へと生まれ変わるはずです




●40歳以上糖尿病
(強く疑われる人+予備群)


・全国
(H14)22.6%⇒(H19)29.6%

・徳島
(H15)24.7%⇒(H22)21.5%



糖尿病は

「合併症」と呼ばれる病気を引き起こします



糖尿病の合併症は…


●脳

・動脈硬化
・脳梗塞


●眼

・網膜症
・白内障
・緑内障


●心臓

・動脈硬化
・心筋梗塞


●呼吸器

・感染症
・肺炎
・肺結核


●腎臓

・腎症


●泌尿器

・インポテンツ
・尿路感染症
・膀胱炎
・排尿障害


●皮膚

・皮膚症
・感染症


●神経

・神経障害




このうち

網膜症・腎症・神経障害の3つは三大合併症といわれています




目の血管が破壊されて
視力が低下する「網膜症」


腎臓の機能が低下し
透析治療が必要となる場合もある「腎症」


手足のしびれなどがおこる「神経障害」



また
糖尿病予備群の段階で注意しなければならないのが
「動脈硬化」です


コレステロールが血管の内側にたまり
血液の流れを悪くすることで
脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします


糖尿病は

大きく
「1型糖尿病」と
「2型糖尿病」に分かれます

1型糖尿病は

すい臓の「ベータ細胞」という
インスリンを作るための細胞が壊され
体に必要なインスリンが足りなくなるタイプです


子供のうちに始まることが多く

インスリン注射などの治療が必要になります




2型糖尿病は


インスリンの量が少なくなったり

その働きが悪いために

ブドウ糖を
うまく取り入れられなくなって起こります


食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多く

日本人の糖尿病患者のほとんどがこのタイプです