◆「ヲチ」とは
インターネットの用語解説ページでは、
ヲチとは、ウォッチ(Watch)またはウォッチング(Watching)を意味するネットスラング。ざっくり言えば、ネットの内外を問わず、個人や企業、メディア、サイト、国家などを観察してニヤニヤするという極めて悪趣味な行為。雰囲気としては昆虫観察や野鳥観察のように「対象に気づかれぬようひっそりと遠巻きに見守る」ニュアンスがある。
また、ヲチする人々のことはヲチャまたはヲチャー(Watcher)と呼ばれる。
本来、文字通り「見る」「観察する」行為を指すはずなのだが、近年ではヲチを自称しつつヲチ対象に直接攻撃を加えるという、荒ぶる新世代の台頭も懸念されている。(ニコニコ大百科「ヲチ 」より)
という説明をしています。
赤く強調した部分が重篤な問題であることは言うまでもなく、悪意を持って一個人を観察し悪口をインターネット上で書くことも大きな問題です。
◆「ヲチ」する人が集まるサイト
・2ちゃんねる
ここが本丸と言えます。
2ちゃんねるはたくさんのカテゴリーがあり、その中に複数のスレッドを抱えている形になっています。
ヲチが書き込まれるのはヲチ専用カテゴリーである「ネットウォッチ@2ch掲示板」とそれぞれのカテゴリーの中のいくつかのスレッドです。前者の「ネットウォッチ@2ch」はネットゲーム関係のスレッドが多く、それ以外の分野が該当のカテゴリーに書かれています。個人情報が載せられても削除されずに放置されることが多く問題になっています。
・その他小さな掲示板
これは過疎化が進んでいる掲示板も多く書き込まれても多くの人に見られることも多くなかったり、掲示板サービスを提供している会社にクレームを入れると個人情報などの場合は削除に応じてくれますのでそこまで問題はありません。本ブログでは2ちゃんねるをメインに扱うのでこちらは取り上げないと思います。
◆一般人が「ヲチ」の被害に遭う場所
<インターネット上>
・ブログ
・ホームページ(HP)
・プロフィール(プロフ)
・SNS(mixi、Face Book、Pixiv、Google+他)
・インターネットゲーム(ネトゲ)
<実社会>
・テーマパーク(特に年間パスを販売していて常連客がいる場所)
・イベント会場(アニメや漫画、ゲームのイベント全般)
他
◆「ヲチ」の問題点
2ちゃんねるで「ヲチ」を行っているスレッドにはこのような原則がテンプレートとして書かれます。
共通して書かれているような内容を含むスレッドからの引用です。
分かりにくそうな部分には注釈を付けさせていただきました。
・sage進行でお願いします(注1)。
・私怨での晒し・荒らし依頼はスレ違い(注2)。
・サイトへの実弾や乗り込み厳禁。資源は大切に(注3)。
・ヲチ側は「正義」ではありません。
陰でニヤニヤ笑うだけのダメ人間の集まりです。
・直リンクよりアドレスの最初のhを抜く推進(注4)
・ 空 気 嫁(注5) 。
・最低限のマナーは大切に。
・病んだ部分を書かずにアドレスだけ直リンする奴は私怨認定。
荒らしたいなら自分でやれ。
【注釈】
注1:2ちゃんねるでは普通にスレッドにコメントを残すと一番最近コメントの書き込まれたスレッドが各カテゴリーのページの一番トップに載せられます。そうなるととても目立つのでいろんな人の目に触れてしまいますが、それが嫌であればコメント投稿時にメールアドレス欄に「sage」と記入しておくと一番上に浮上するのを防ぐことができます。多くの人の目に触れるとスレッドの書き込みが荒れやすくなる原因にもなりかねないので「ヲチ」関係に限らず、こういうルールを明記しているところもあります。
注2:「私怨」とは文字通り「私的な恨み」という意味。「晒し・荒らし」とは個人の名前(本名・ニックネーム等)やサイト・ブログのURL、その他個人情報を2ちゃんねる等に載せ、あることないこと誹謗中傷すること。
注3:個人のサイトやブログに悪口やら批判を書き込めば、そのサイトを運営している人がサイトを閉鎖してしまうことが予想されるので長く「ヲチ」行為を楽しむ為にもそっとしておいてくれという意味。
注4:直リンクにしてしまうと「ヲチ」対象のサイトのアクセス解析の機能で2ちゃんねるからそのサイトにアクセスしてきている人がいることがたいていの場合はわかるので「ヲチ」されていることに気づかれ、サイトの閉鎖に追い込見かねないため。
注5:「空気読め」という意味。
このような原則を読んだだけでも多くの問題点が見つかります。
問題点1:個人や個人のサイトに直接悪口・批判を書き込んだり、その人にかかわる人に告げ口したりしてもいいと行為を正当化
この原則を読めば、直接個人を攻撃するような行為や個人的な恨みでの書き込みを否定することによって、「我々はダメ人間には違いないがヲチ行為自体は問題無い」と暗に言っていることが分かります。2ちゃんねるでヲチをすることは現実世界でお友達とおしゃべりやメールで他人の悪口を言っているのと同じ感覚でやっているのかもしれませんが、やっていることの次元が違います。ただでさえネットに書き込めばいろんな人の目に触れるのに2ちゃんねるでは個人情報を書き込まれてもほとんどの場合に削除がされないのです。
問題点2:個人(サイト)への攻撃を誘発する
この原則では個人サイトへの直接攻撃を「するな」と否定していますが、個人やサイトを特定できるURLや名前を載せることで直接攻撃を助長していますし、直接攻撃を促すような書き込みも助長しています。そもそも個人やサイトを特定できる情報を載せばそのサイトの運営者は急激なアクセス数アップに怯えたり、2ちゃんねるで悪口を書き込まれていることに気がつきますので直接攻撃しているのと本質的にはほとんど変わりがありません。
◆直接攻撃が正当化される場合
先に挙げたとおり表向きでは直接攻撃をしてはいけないことになっていますが、「犯罪をしている人・規則違反をしている人」「人に迷惑をかけている人」であると判断された場合に正当化されることが多いです。
犯罪行為・規則違反行為の場合、「犯罪者に人権などない」というような考え方を元に過激な攻撃を行っているようですが、これが冤罪だったらどうなるのか考えるだけでも恐ろしいことです(彼らは冤罪ではないと確信して攻撃しているようですが)。
人に迷惑をかけている人に対しては一方的に悪とみなし「みんなのために」という正義感で行っていたりしているようですが、そうであるならば他にもっと正当で得策なやり方があります。それに個人的な恨みを晴らす名目にされやすいのでやはり直接攻撃をしていいという理由にはなりません。
◆ヲチ行為・直接攻撃・ストーキング行為の被害内容
後日別の記事に書きます。