ブルーク修理工房

ブルーク修理工房

株式会社ブルークの修理部門でもあるブルーク修理工房から
オーバーホールや修理の実績や日々の業務をご紹介します。

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こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日はフランクミューラー 5850SC カラードリームのオーバーホールの事例紹介となります。

フランクミュラー

お預かり時の不具合は、手巻きをしても振ってみても全く動かない状態でした。


香箱

この1センチほどの丸い箱がゼンマイが入っている香箱と言われる部品です。
円の中心部のゼンマイが切れてしまっているのが分かります。
止まりの原因は、このゼンマイが切れてしまっていることでした。


香箱からゼンマイを出すと40センチほどの長さになります。

ゼンマイ

このゼンマイが巻き上がり、元に戻ろうとする力を利用したのが機械式時計です。
ゼンマイには常に強い負荷がかかって入る為、経年劣化や何の兆候も無く切れてしまうことがあります。
香箱は機械内部の一番奥に入っている為、分解作業が必要となります。

歯車に不具合は無かったので、オーバーホールとゼンマイ交換のお見積もりをさせて頂きました。



料金

オーバーホール \24,000
ゼンマイ       \4,000
合計         \28,000

こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日は、10年ほど御使用されているオメガ スピードマスター3520.50のオーバーホールの事例紹介となります。

オメガ3520.50修理事例
不具合内容としては、ある日突然1時間の間に10分も時刻が進んでしまい時計として使えないというご依頼内容でした。



この症状の場合、ほぼ間違いなく「調速機」周りの不良が考えられます。
調速機は、規則正しくテンプが往復運動を行うことにより時間を一定に保つ役割を果たしている部品です。

裏ブタを開けてテンプ周りを確認したところ、やはりヒゲゼンマイが絡んでしまい極度の進みが出ている事が分かりました。

オメガ3520.50修理事例
渦巻き状に見える細い金属帯がヒゲゼンマイと呼ばれる部分です。
非常に細くデリケートな部分で、衝撃に弱く磁気などの影響を受けやすい部分です。



恐らく、何らかの衝撃で緩急針に絡んでしまった物と思われます。
ヒゲの絡みをとって、変形を調整した状態です。
オメガ3520.50修理事例
進み事態はヒゲゼンマイの調整で直りましたが、長年の御使用により油が乾ききっている状態でした。これからも長くご愛用頂く為にオーバーホールのお見積もりをさせて頂きました。

料金
オーバーホール ¥34000
合計        ¥34000



時計内部には本当に小さくデリケートな部品がそれぞれの役割を果たし時間を刻んでいます
デジタル時計の様に、歯車を使用していない時計はある程度の衝撃には耐えうるでしょうが、機械式の時計は衝撃には弱い物として御使用下さい。


こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日は磁気入りによって不具合を起こしたグッチ(YA090304)の修理事例紹介となります。

gucci1-1


時計の時間が時々遅れると言う内容でのご依頼をいただきました。

まず電池残量の確認から回路の歩度点検を行い、消費電流の確認を行いました。
しかし確認の結果、異常は見受けられませんでした。


続いて、一つずつ部品を確認しながら分解を行いました。

gucci1-2



分解してみると竜頭周辺の部品から強い磁気帯が見受けられました。
不具合の原因はローター(永久磁石)が磁気に反応していた事にありました。


全てのパーツを洗浄して組み上げた後専用の機械でパーツの磁気を抜きます。

gucci1-4


【料金】
オーバーホール    16,000円
--------------------------
合計           16,000円


身の回りには磁気を発している電気機器が多くあります。
身近なものですと、携帯電話・PC等があげられます。
時計が外部からの影響により磁気を受けると時計自体が磁気を帯びてしまい、
時間の狂いが発生したり動かなくなることがあります。

磁気は目に見えるものではない為、知らず知らずのうちに時計が磁気を帯びてしまいます。
ほんの少しの注意で、大切な時計を安心してご使用いただけるので
ご使用の際はお近くの電気機器にお気をつけてご使用下さいませ。
こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日はご夫婦ペアでご使用されているロレックスのデイトジャスト 16234 69173のオーバーホールの事例紹介となります。

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約12年ほどご使用いただいているようですが、
 メンズ:駆動時間が短くなった(すぐに止まってしまう)
 レディース:定期的なメンテナンス
と言う内容でのご依頼をいただきました。


長年ご愛用頂いた事により、2本とも傷や汗などによっての汚れが全体的に見受けられます。

rolex1-2





まずはいつも通りにお預かりした腕時計を分解していきます。
メンズの時計を分解をしてみると油切れによる部品摩耗が内部に発生し、鉄粉が見受けられました。
軸が削れることにより、ゼンマイの力がスムーズに伝わらなくなったことが、駆動時間が短くなった原因でした。

rolex1-3


レディースは油切れの状態でしたが、部品はまだ使える状態でした。
しかし、このままの状態で使用していくとメンズと同じように歯車に負担がかかっていき、時計としての正常な働きをしなくなります。
早めのメンテナンスにより、部品交換などの追加費用もかけずに、長くお使いを頂けることがよく分かります。



今回はオーバーホールのみのご依頼でしたので、新品仕上げは行っておりませんが
超音波洗浄によってベルト・ケースの汚れはほとんど落ちます。

rolex1-6







今回のオーバーホール詳細は以下のようになりました。
◆メンズ詳細
分解掃除+防水検査+消耗品交換(ゼンマイ・2番車・パッキン交換)

【料金】
オーバーホール   23,000円
ゼンマイ              5,000円
2番車                6,000円
パッキン         1,000 円
--------------------------
合計          35,000円


◆レディース詳細
分解掃除+防水検査+消耗品交換(パッキン交換)

【料金】
オーバーホール   23,000円
パッキン         1,000 円
--------------------------
合計          24,000円

腕時計は直接地肌につけるものですので、定期的なケース・ベルト洗浄をお勧め致します。

こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日は10年程使用頂いていると言うオメガのスピードマスター デイト 3513.50のオーバーホールの事例紹介となります。
10年のご使用と言う事でしたが、外装はかなりきれいにご使用です。

オメガ1-1 


まずはいつも通りにお預かりした腕時計を分解していきます。
外装はきれいでしたが、裏ブタを開けるとパッキン周りに汗などの外側からは分からない汚れが見られます。
こちらも洗浄できれいに落とします。
オメガ1-2 


オメガの腕時計はこれだけのパーツで構成されています。
ムーブメントはクロノグラフキャリバー7750が使用されています。
バルジュー社が開発した非常にバランスのとれたムーブメントです。
オメガ1-3 



全体的に油切れの状態でした。今回は切替車を交換しましたが、軸の削れが激しく周りに鉄粉が散乱していました。
切替車とはローターからの巻上げを効率よく伝える為の車で、このようなパーツです。

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パーツを洗浄し、部品交換、注油を行い再度組み上げます。




今回のオーバーホール詳細は以下のようになりました。
【詳細】
分解掃除+真空防水検査+消耗品交換(切替車交換)

【料金】
オーバーホール  34,000円
切替車パーツ代  4,000円
--------------------------
合計          38,000円

今回はきれいにご使用でしたので、新品仕上げは行っておりませんが、+10,000円にて新品仕上げも追加することができます!
是非こちらも合わせてご利用ください。

こんにちは、ブルーク修理工房の谷川です。
本日は一般的なオーバーホールの流れを、実際の事例と共に紹介させていただきます。


オーバーホールとは簡単に言うと「分解洗浄」です。
腕時計の細かいパーツを一度バラバラに分解し、洗浄して、摩耗したパーツを取替え、油を注して再度組み上げることで、腕時計の精度を保ち長持ちさせることが出来ます。


今回の依頼品は5年程使用頂いていると言うオリスの腕時計です。
現在はもう販売されていない「オリス ウィリアムズ スケルトンエンジン 733.7560.41.14R」です。
婚約返しの品で5年間愛用したものの、最近になって時刻のズレが目立ってきた為に今回初めてオーバーホールに出されたそうです。

お預かり時の状態としては、テンプの振り自体は悪くはないのですが、
精度の方が+60秒/日と少し進み気味の状態です。


まずはお預かりした腕時計を、部品の一つ一つを確認しながら「分解」していきます。
文字盤(表側)もスケルトンの時計は、いつも以上に慎重に取り扱いが必要になります。
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内部は5年間の使用により、外側からは分からない程汚れが付着した状態です。
黒い汚れは主に汗や、内部のパーツが摩耗により削れた鉄粉などが原因です。
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分解を進め、細かなパーツに分けていきます。
腕時計はこれだけの細かなパーツで構成されています。
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分解したパーツをケースに収納後、部品洗い専用の洗浄機にて「洗浄」していきます。
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洗浄をした結果、ここまで汚れが落ちました。
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摩耗したパーツを交換し、再び組み上げていきます。
今回は切替車と2番車のホゾが削れていた為、その2つのパーツ交換を行いました。

切替車とはローターからの巻上げを効率よく伝える為の車です。
2番車とはゼンマイ横の歯車です。
どちらの部品も油切れにより歯車の軸部分(ホゾ)がくびれた様に削れていました。

この時に何種類もある油の中から、その場所場所にあった油を選び注油を行います。
オリス1-13


最後にランニングテストと精度チェックを行います。
ビブロテスターで歩度調整を行い、ワインディングテスターにて巻上げのテストを行います。
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以上の工程を踏まえ、オーバーホールは完了となります。

今回のオーバーホール詳細は以下のようになりました。
【詳細】

分解掃除+真空防水検査+消耗品交換(パッキン、切替車、2番車交換)

【料金】
オーバーホール  18,000円
切替車パーツ代  4,000円
2番車パーツ代   3,000円
パッキンパーツ代 1,000円
--------------------------
合計          26,000円



やはりオーバーホールをしないと、油が切れ、パーツの摩耗が内部で起きます。
それにより時間の狂いや、摩耗した鉄粉による汚れも発生します。

また、不具合が出てからのオーバーホールになりますと、交換部品も増え金額もかさむ事になります。
定期的なメンテナンスを行うことで、トータルコストで割安になる事もあります。

メンテナンス次第では一生モノとしてお使いいただけますので、皆さんもお気に入りの時計を3~5年に一度は是非オーバーホールに出してみてください。