全自動コーヒーマシン?

 

元々僕は普通の会社員ではないため、コロナ禍で言われているほどテレワーク・リモートワークというものに違和感がないライフスタイルを送っている。しかし、この数ヶ月やはり日中の在宅時間は増えた。

 

同時に外食の機会は格段に減った。食事や飲みに行くだけではなく、気分転換に喫茶店に行くあるいはファミレスで仕事をする等の機会も奪われた。

 

喫煙をしない僕は、日に何杯ものコーヒーを飲む。真夏でもホット。コロナ禍で在宅時間が増えたとなれば、当然家で飲むコーヒーも激増する。そこで自宅でも美味しいコーヒーをいただくためにコーヒーマシンというものに興味がわきはじめた。

 

恥ずかしながらコーヒーメーカーといえば、紙のフィルターに挽いたコーヒーの粉を乗せガラス製のポットの上にセット、タンクに水を入れ電源を入れると水を沸かしながらペーパー上に垂らすというプリミティブなものしか想起できなかった。それだったら自分で一杯ずつ捨てるタイプのドリップコーヒーを買ってくれば同じことだ。

 

ちょっと全自動っぽく見えるバリスタという製品群もあるが、これは要するにインスタントコーヒーの筒をセットするだけの、突き詰めて考えればインスタントコーヒーにお湯を注ぐマシンだということがわかった。

 

デロンギをはじめ高価なエスプレッソマシンというジャンルもあることも知っていたが、これは専用の特別な専用のカセット的なものを一杯ずつセットする不経済な製品であると思い込んでいた。

 

そんなある日、客の少ない家電量販店でふと思いつきコーヒーメーカーのコーナーを覗き全自動コーヒーメーカーというジャンルがあることを知った。挽く前の豆と水をセットすればペーパーさえいらないことを知った。

 

豆・水・電源、これだけで本格的コーヒーの味。洗浄や手入れなどの必要もない。そもそもコーヒーを淹れることに儀式的なものを求めない僕は一気に購入モードになった。

 

選んだ機種

 

デロンギのブランドネームは知っていた。オイルヒーターとエスプレッソマシンのイメージ。コーヒー特にエスプレッソを飲むのは欧州の文化だ。ここは国内の家電メーカーではなくデロンギに一日の長があると判断しデロンギの購入を決意。デロンギはどの機種もいい意味でチープなイタリアンデザインであることも魅力的であり、他社は一切検討しないことにした。

 

デロンギの全自動コーヒーマシンを購入すると決めたものの、次はどの機種を選ぶかで逡巡した。

 

上位機種では細かい抽出量設定などができるようだが、ミルク泡立て・二杯同時抽出・レギュラーコーヒー(カフェジャポネ)等、基本性能を網羅したミドルレンジ以上の機種であれば必要十分と判断。
 

その中で、まず色は自宅にある他の家電との同一のブラック、奥行きは仕方ないにせよ横幅があまりない機種に絞ったところECAM23120BNが目に止まった。この機種の購入を検討していたところ、アマゾン・デロンギ直営店限定コンパクトモデルとしてECAM22112Bが発売になることを知った。

 

価格が2万円程度安く、おまけにコーヒー豆も付き、しかもデザインはこちらの方が上と僕には思えたので即購入した。

 

家電に限らずクルマでもそうだが、製品購入の検討を始めるととかくスペックを検証し差異が気になるものだが、実際使ってみると机上の空論であったりや運用方法でカバーできることも多いと気づくものである。

 

 

インプレッション

 

家電レビューが目的ではないので詳細な使用感は割愛するが、やはりその都度豆を挽いてくれるコーヒーの味は格別なものがある。ブレイクタイムがとても充実した時間になったと思っている。

 

マシン全体の素材や質感が高く、置いておくだけでインテリアになる。ロゴや文字配置までデザイナーが真剣にデザインしていることが伝わってくる点は、腕時計やクルマに通ずるヨーロピアンテイストのプロダクトデザインであり、機能的に改善を望む点もあまり無い。

 

置いておくだけでインテリアにもなり、手間いらず。フィルターなどの余計なものも一切不要で、清掃も簡単。本格的な味といいことずくめの製品で、今となってはもっと早く購入しておけばよかったと思っている。