恩師が天国へ旅立ってしまいました | 岐阜 瑞穂市のリトミック|渡辺ピアノ教室|リボン教室

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親子で楽しみながら子育ての悩みや交流ができる子育てサロンでもあります。

とても大切な恩師のお話を



(長いです)

こんなことをブログに書くべきではないと思いますが心の整理をさせてください





私が音楽の道に進みたいと本格的に目指し始めたのは高校生の頃

近所でお世話になっていた先生にその思いを伝えると(伝えるのが遅かった)名古屋音楽学校に変わりなさいと勧められて通い始めました

そこで出会ったのが恩師


ピアノはやっていたけど、受験用ではなく、のんびりと、音楽の道に進みたいというレベルには到底達しておらず…



先生にお会いした時
今まで何をやっていたの!!

と…


その時私の母もいたのですが、
「この子(私)が音楽の道に進みたいというのを知っておきながら、なぜ今まで勉強の準備をしなかったの?!」と母にも怒鳴っておりまして笑笑


相当、私の母も衝撃を受けておりました




そこから私と師匠の歴史が始まり


それまでとは違い本格的なレッスン


先生は、とても真剣に、丁寧に、時には怒鳴り本気で指導してくださいました。


怖かったけどピアノのレッスンがとても刺激的で、わかりやすく、きちんと指導してくださるのが楽しくて、積み重ねていきました


そして、無事に
大学に合格!


しかし、大学入学すると周りは弾ける子ばかり、同期の門下生2人はとてもよく弾ける子で、まあ私はできの悪い生徒だったのですが、「今までやってきていないのだから人一倍頑張りなさい。大学の4年間なんてあっという間よ。」と、日々言われ続け、頑張ってきましたが、
大学では日々の課題であっぷあっぷ。

レッスンでは先生の言っていることが、わからない私に対し、先生もイライラし、さらにヒートアップと

まぁ本当に般若のように怖かった…


グサッグサッと突き刺さる言葉も何度も浴び
泣いてしまうことも多々…
泣くと「泣くほどのことをあなたはしていない!」とまたお叱りを受けたり…


でも、帰る頃には、「ちゃんとしなさいよ!」とチョコレートをくれたり、笑顔で励まして帰してくれてました



ピアノの指導に限らず、マナーや、立ち居振る舞いや、言葉遣い、礼儀作法、相手を思いやる気持ち、服装にもきにかけていただき、社会に出て恥ずかしくないように
いろいろなことを指導してくだいました。


その当時は「なんでそんな酷い言い方で…」と未熟な私は思っていましたが、気にかけてくれたからこそ、外に出ても恥ずかしい思いもすることなく、過ごせたのだな…と今では本当に感謝しております。



卒業後のレッスンではお茶菓子を用意してくださったりお食事にも一緒に連れて行ってくれたり、もう使わないアクセサリーを頂けたりと、レッスンは相変わらずイライラさせてしまい、怖い本気な指導でしたが、先生と過ごす時間が楽しかった



結婚&出産後はなかなか頻繁にレッスンに行くこともできなくなり


講師演奏などの前にレッスンをお願いする程度


来年からは下の子が小学校に上がるからもう少し自分の練習時間もとれるかな


そうなったらまたレッスンに通おう!

と思っていたところでした




今こうして音楽を仕事とし、楽しく働けているのも先生がいたからこそ


先生のお陰でここまでやってこれました



40歳手前の大人を本気で叱ってくれる先生を亡くしてしまいピシッと背筋を伸ばすこともないのかなと思うと、とても寂しく悲しいです

今でもまだ信じられない、あんなに元気でパワフルな先生だったのに



「博子ー!」
と怒ってくれることも話してくれることももうないのだと思うと涙が止まりません




亡くなる前日、
「せんせい!博子です。」
と声をかけた時も、目を開けてくれて、頷いてくれて。何かを言いたそうに口が動いたのだけど…

声は出なく


何を言おうとしてたのかな…

聞きたかったな…










先生、
最後何を言おうとしていたのですか?
相変わらずのできの悪い生徒で、気も遣えず、頑固な、私に指導してくださり本当にありがとうございました。

いつも泣いてばかりでごめんなさい。

今日の告別式では、お仕事の関係者の方々、先輩後輩の方々が沢山こられて、みんな泣いてました。
旦那様だけ、先生を悲しませない様にとニコニコ暖かい表情でした。

未だ、本当にいなくなってしまうのかと、まだ信じられずにいます。


あの緊張感のあるレッスン室で足を組んで待っていらっしゃる姿が目に浮かびます。

葬儀場にも皆で入って行くのが嫌で、間違いなんじゃない?と思いたかったです。






もっとレッスンに通えばよかった
もっとお見舞いに行けばよかった
もっと教えてもらうことが沢山あった
もっと楽しくお食事とかお話とかしたかった



悔いが残りますが、先生に指導していただいたことをこれからしっかりと判断基準にし先生だったらどう指導するかな?先生ならこう演奏するかな?と問いかけて今後の音楽人生を歩んで行きたいと思います


まだまだ涙が出てしまい、
「あんた!いつまで泣いてんのー!」
とお叱りを受けそうですが、先生が亡くなってしまったことを当分は受け止められそうもありません。


また先生に会いたいです。


「こんでもいい!」

と言われそうだけどまたいつか、叱ってください。


今までありがとうございました。