獣医師として診察しているとき
対応に一番困ってしまう飼い主さんがいる。
それは・・・
飼い主さんじゃない方が動物を連れてこられたときである。
そんなことあるの?と思う方もいるかもしれないが、実は結構あるのだ。
「今日はどうされましたか?」
「いや、自分もよくわからないんですけどね」
「んん??」
「あの、なんか連れてってって言われたのできました」
んーーーー・・・
こんなとき、すごく困る。
主訴がざっくりしているので、症状が分からなくて困るのと
目の前にいる方は一体誰なのかということと
関係性を聞いても良いのかどうか悩むのと
今日どこまで治療費がかかって良いのだろうかと、思う。
というのは
目の前の動物が明らかに怪我しているだとか、明らかになんらかの症状がある場合はそこに着目して全身をみれば良いが
触診上明らかな異常がなく、問診で聞き取りをしたい場合
「元気や食欲はありますか?」
「いや、みてないのでわからないです」
「飼い主様は何か言ってませんでしたか?」
「なんかいつもより元気ないらしいです」
「嘔吐や下痢などいってませんでしたか?」
「いや、聞いてません」
「・・・・。」
こんなときが一番困ってしまう、センセイなのでした。
とはいえ、こんなときは
診察室で電話できる場合は、飼い主様に電話をしていただいて
電話でお話を聞いたりして対処しています。
お電話もつながらない場合は、スクリーニング的にはなるけれども、血液検査をしてみて異常がなければ経過観察になることも。
スクリーニング検査はお金や時間もかかってしまうので、了承を得たり、了承が得られなかった場合は身体検査のみ行い問題なければそのまま経過観察になることも。
いろいろな事情でつれて来れない場合はあるかと思いますが
せめて
元気食欲、嘔吐下痢はあるか、なにがどうおかしいか
を連れてくださる方に伝えていただくか、メモを渡してもらうと助かるセンセイなのでした。
治療してほしいなんて言ってない、というトラブルにつながる事もあるので本当に大事です。