私たちは現在、2つの緊急事態宣言が出された社会で生活しています。



お忘れの方もいるかもしれないが、福島原発事故による原子力緊急事態宣言、これは9年経った今も解除されていない、現在進行形。



原発事故から権力者が学んだのは、国民のほとんどが、権力者の急所に気づかないし騙せるということではないでしょうか。



いやいや、当時マスコミも国民も批判や様々な意見を政府にぶつけましたよ、と言われる方もいると思います。



しかし、私たちは相手の急所を知り、致命的な攻撃ができていたのでしょうか。



できていたとしたら、なぜいまだに被災者は見殺しにされているのでしょうか。



もちろん、政府に意見を言うことは意味があることだし、大切だと思います。



今回の新型コロナウイルスの件で言えば、医療関係者からの声、観光関係者の声、中小企業個人事業主の声、学校関係者の声、親や子の声など、多数の当事者の発信により、権力者に現状を知らせたり、国民が互いに現状を知るのに役立っているし、行政に求めるポイントが見えてきます。そして声を上げる人が増えていくことに繋がります。



でもそれだけでは、おそらく急所は狙えていない。



なぜなら、政府は法律に則って動くから。



法律を見ずに政権を批判しても、権力者に大ダメージは与えられない。



国民の多数は、法律のこの部分がおかしいと指摘できていないから、ご意見は確かにいただきました、で終わっているのではないでしょうか。



原発事故で自主避難した方々への対応など、まさにそうだったと思うんです。



昭和22年に作られた災害救助法。原発が一機もない時代に作られた法律に、無理やり合わせさせられた避難者の方々。適切な法改正をせず、原発事故の自主避難者の支援を打ち切り追い出し、避難者の総数を半分以上少なく見せ、避難者を見捨てました。



オリンピックのために、まるで順調に復興しているかのようにみせ、利権とインバウンドに執着。(今回もオリンピックのために国民の命は後回しにされました)



このことについて私たちは、法律を指摘できていたでしょうか?(2012年に共産党が国会で指摘していましたが、政府は改正しないと答弁し、その通りになりました)



官僚は知っているのでしょう。国民は法律を議論しないし、そこが急所だと気づいていないことを。



残念ながらマスコミも、情緒的な記事やニュースを発信し国民感情を動かすばかりで、法律を指摘した冷静な論理的なものはほとんどないように思います。



そして、原発事故の毎日報道される高い放射線量に慣れてしまい、異常をなんとも思わなくなったのと同じように、コロナの感染者数や死亡者数に慣れていく。



原発事故からいくつもの国民の弱点を学んだ政府。



対して私たちは何を学んできたのか。その結果を今受け取っているのではないかと、自分を振り返っています。



だから今私がやるべきは、学び、監視し、指摘することだと思います。



歴史を学び、憲法を学び、法律を学び、事実の見分け方を学び、クライシス対応を学ぶ。



分からないことをそのままにせず、権利と自由を守る努力をする。



自分の頭で考え続け、相手にコントロールされないように。