誰にも心に残る歌があります。

 

懐かしい歌。

嬉しかった歌。

せつない歌

哀しい歌

忘れられない歌!!

 

私の想う歌は

ひな祭りのうた

 

私が10歳の時、父が亡くなりました。

五十一歳で。

 

担任が、音楽の好きな先生で、

朝の会で、いつも歌を歌うのでした・・

 

3月はひな祭りの歌・・・

 

それ以来、ずっと私には

「ひな祭りの歌」が、

哀しみの歌になってしまいました。

 

 

「心に刻まれた歌」

 

新聞に投稿したら、

ずーと前です  !!

 

 

新聞に載せて頂けた!!

 

59歳の早春の想い出での 1ページに追加された作文です!!

 

40年抱いてきた、歌への心のモヤが晴れた日で、

歌の哀しさが、

去って行った、早春

 

 

くらしの作文

 

【 「あかりをつけましょぼんぼりに・・・

今日は楽しいひな祭り」

小学四年生の早春のころ、

音楽の時間にこの歌をよく歌いました。

 

そのころ、父は腎臓が悪く、

学校に「すぐ帰るように」と知らせがきて、

兄と三十分ほどの道を走って帰ることが何度もありました。

三月十六日に、五十一歳で亡くなって五十年。

 

私には「ひな祭りの」歌は、

なんど季節が巡って来ても

「楽しいひな祭り」とは、

聞こえてこない歌になりました。

 

私の父の思い出は、いつも寝間着姿で、

母に看病されている姿です。

父が亡くなったときの母のあまりの悲しみが、

私の心に焼き付き、

春の初めが寂しい季節に刻まれたのでしょう。

 

母は父の死後、

六人の子供を育て末っ子の私が結婚した時、六十歳。

そして八十二歳で亡くなりました。

 

私自身が子育てをし、日々を積み重ね、

母の苦労やありがたさや、

女性としての心の奥が分かるようになりました。

 

あの日涙をこらえながら一緒に走って帰った兄は、

父が亡くなった年齢を超えるとき、

感慨深かったそうです。

 

六人きょうだいそろって健在で、

父母への思い出はさまざまですが、

感謝の念は同じ。

 

受けた「愛」を天に返す、

これからそんな生き方がしてみたい! 】

 

きょうは ひな祭り

桃の節句