ある日の出来事
パートを辞めて2ヶ月。妻、直実に衰えている。特に『脳』さっきまで何を考えていたのか、忘れてしまう。午前中にした事が、午後には遠い昔のことの様(ちょっと大袈裟か・・・)朝、夫に何か頼むと「はいはい、帰ってからね」と言われ夫が帰ってくると、何を頼むのかわからない。うん?認知症?まずいぞ、まずい。頭のネジを締め直さなけれいけない。先日、息子を誘って中華料理を食べに行ってきた。銀座アスター。きっとすっごく美味しぞ!期待大。1人10,000円以上もするコース。あれ?いや、そんなに豪華なコースを選ぶつもりはなかった。日曜のランチだし、3000円ぐらいのものを・・・って思っていたんだけど。銀座アスターにそんなコースは存在しなかった。追加で焼売と中国茶。うーん、お正月に旅行に行けなかったしまあ良いか。前菜が運ばれてくる。このちょっとずつの綺麗な料理が嬉しい。美味しい料理に舌鼓を打ちながら、息子が話す近況などを聞く。移ったばかりの会社は、以前とだいぶやり方が違うみたい。今まで息子が携わってきた様な仕事を今回もしているのだけれど手順が悪い。下っ端の息子がそれを指摘しても良いものかどうか。極めて重要な話。(まっ、結論は親の意見など求めていないだろうけど)ところがが妻、後の席に座ってる三人組の話が気になって仕方がない。聞くつもりは全くないのだけれど、真後ろに座る女性の声が妻の頭を直撃。ボソボソと話す息子の声よりも見ず知らずの女性の声を脳が拾ってしまう。「だからお客さんに提出してもう・・・」と息子。お客さんがどうした、どうした?滅多に話さない息子の話。聞き逃せない。ところが・・・「採用した人材が高機能障害がある様で、困っているんです、、、」「その人を採用するときは、君も関わっていたの?」「はい、面接時は素晴らしい対応だったんだけどいざ仕事を頼むと理解できていないのか、ちっとも仕事が進まなくて」後の三人組は、元会社の上司二人と女性社員って感じか。今日はリタイヤした元上司とかつて可愛がっていた女性社員との食事会。今や会社動かす中枢となった女社員に古巣の様子をかつての上司が訊いている感じ。(妻の妄想)妻、大事な息子の話を全神経を集中させて聞きたい。聞かなければいけない。なのに、、、後の三人組の話が頭に入ってきてしまう。女性のすき抜けるような声、聞きたくもないのにどうしても入ってくる。「ASDですよ。先に進まない仕事を、、、、」いや、見ず知らずの女性の話など聞かなくていい⁈自分に言い聞かせるのだけれど、入ってきちゃうんだよなぁ。なんなら、知らない人の話に首を突っ込みたくなってくる。そこに新しい料理が運ばれてくる。あああ、良かった。料理に集中しよう。銀座アスターの料理、鮑や牛肉を使ってかなりの高級感あり。だけどさぁ、エクシブの中華料理の方が凝ってない⁉︎いまいちだなぁ。今度は誰の話も気にならない。料理に集中。一口の牛肉と一つの鮑。えっ、もう炒飯?デザートも杏仁豆腐だし、、、不味くはないんだけど、特別凝ってもいない。次回はなしだな。妻が自ら選んだ中華料理。文句を言ったら、「母さんはいつも文句ばっかりだね」って言われそうだから、グッと我慢。あれ?で、後ろの席の女性の悩みはどうなった?ASDの社員は首になっちゃうの?ってか、一度本採用した人を簡単にはに首に出来ないだろうしなぁ。などと言う事は、どっちでも良くなって「エクシブの中華料理は美味しく、手が込んでいる」何だかよくわからない結論を出す。で、息子の話はどうなった?まっ、あんなこんなありながら楽しく仕事をしているらしい。集中力散漫な妻、認知症の入口に立っている。