ある少年がいました。
勉強を親にさせられ素直に
勉強する良い子でした。
親に反抗しない良い子。
親兄弟や近所の女子から
「不細工」と罵られる男の子。
家に泣いて帰ることもあったそうです。
勉強ができて運動神経も悪くない。
授業をよく茶化しては廊下行きになる毎日。
真面目なような不真面目なような。
そんな少年は女の子には全くモテませんでした。
バレンタインデーは残酷なものです。
少年には一つのチョコも届きません。
チョコはクラスのイケメンに集中。
「こんなに食えねーよwww」
とか言ってるイケメンをただ眺めるだけ。
小学生ながらに少年は感じました。
「人生って残酷だな」
両親は勉強に口うるさく少年は仕方なく勉強します。
特に少年の母親は学歴に対する劣等感が強く、
少年に勉強することを強要します。
強要というかもはや脅迫。
女の子にモテたことがない少年はこう考えていました。
「勉強頑張ったらいつかモテるようになるかなぁ?」
しかし、です。
勉強を頑張ったところでモテるようにはなりません。
少年はまだそのことに気付いていませんでした。