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意を決して、おばちゃんは行ってきた。
若者のブランドショップに。
まず検索した。
新宿 伊勢丹と出てきた。
おばちゃんは、ちょっと安堵した。
新宿 伊勢丹なら、私でも行けそう。
シモムラ・ブランドでトータルコーディネートの通勤着が恥ずかしくて、セーターをマルイ(バーゲン)購入品にかえて出勤。
仕事が終わると、新宿へ。
基本、中央線世界の人生なので、ここはお手のものだ。
きっと、メンズなら、
伊勢丹、別館ね。
しかし、フロアマップには、「LUKER」の文字がない
おばちゃんは、キレイな受付嬢に、スマホ画面を見せて、どこですか?
だって、実は読み方知らないんだもん。
別館メンズの2階の、フロアの中央あたりに、オススメのブランドがちょびっとづつ置いてあるトコにあるらしい。
2階を2周。
明らかに場違いなおばちゃんは、刺さるギャルソンたちの視線に耐えながら、
何かの儀式のように、慎重に2周したのだよ。
判らず。
手近な、あまりカッコ良すぎない、話しかけやすそうな店員さんに、
聞くことにした。
目の前にありました。棚に4~5点。
えーっと、
洋服屋さん、よくわからないなあ。
本屋で言うところの、平積み。
思いっきり、LUKERってTシャツもあったけど、

このTシャツの柄じゃなかったし、
このデニムも見当たらず。
(
店員さんが優しく、
伊勢丹はLUKERの扱いは少なくて、
近くのナノ・ユニバースにもう少しあると思う、と教えてくれたのだ
「ナノユニバース」や「路面店」に、
教えられたビルにいってみると、
かなり上級者のお洋服屋さん。
ガラス越しに、中を覗くおばちゃんに、
店員さんたち(複数)の視線が痛い。
でも、おばちゃん、頑張りました
あんなに、自動ドア開けるの緊張したの、
初めて、パチンコ屋の自動ドアを開けたとき以来だわ。
そして、おばちゃんは、店員に
親切そうに(でも、即行)止められ、
LUKERを探してると判ると、今は置いてませんと、あっという間に、店を放り出されたのだった。
三浦涼介様のLUKER、おばちゃんの短い手は届かず。
千代田線に乗っていたら、制服姿の男の子が3人乗ってきた。
小学生2~3年か。
2人は1冊のカラフルな本を、仲良く並んで見ている。
マンガのイラストがいっぱいの、歴史本か豆知識本か。
もう1人、その本を見せてもらおうと、のぞきこむが、
見えなかったのか、面白くなかったのか、
諦めた少年。
少年は手に1冊の本を持っていた。
古くなって、茶色くなった児童書だ。
図書館の本だろうか。
2月の電車に、白いポロシャツに制服の上着だけ。
他の子は、上着の上に、軽くて暖かそうなキルティングの上着や、ダウンを着込んでいる。
カラフルなお友だちの本を諦めて、
少年は持っている本を読み始める。
ドアが開いても、客が乗り降りしても、
もくもくと読む。
少年の手には重そうな本の、ページを懸命に1枚めくって、1枚めくって、
本の3分の2くらい、読んでいる。
きっと、彼は、本が好きなんだろう。
他に読むものがないから、その本を読んでるんじゃない。
きれいな本じゃなくても、面白いイラストがなくても、彼は夢中で読んでる。
本はいいよね。
夢中になれるって、いいよね。
彼が読んでいた本は
「だれも知らない小さな国」
小学生2~3年か。
2人は1冊のカラフルな本を、仲良く並んで見ている。
マンガのイラストがいっぱいの、歴史本か豆知識本か。
もう1人、その本を見せてもらおうと、のぞきこむが、
見えなかったのか、面白くなかったのか、
諦めた少年。
少年は手に1冊の本を持っていた。
古くなって、茶色くなった児童書だ。
図書館の本だろうか。
2月の電車に、白いポロシャツに制服の上着だけ。
他の子は、上着の上に、軽くて暖かそうなキルティングの上着や、ダウンを着込んでいる。
カラフルなお友だちの本を諦めて、
少年は持っている本を読み始める。
ドアが開いても、客が乗り降りしても、
もくもくと読む。
少年の手には重そうな本の、ページを懸命に1枚めくって、1枚めくって、
本の3分の2くらい、読んでいる。
きっと、彼は、本が好きなんだろう。
他に読むものがないから、その本を読んでるんじゃない。
きれいな本じゃなくても、面白いイラストがなくても、彼は夢中で読んでる。
本はいいよね。
夢中になれるって、いいよね。
彼が読んでいた本は
「だれも知らない小さな国」
