北朝鮮と韓国の間で子供だましの風船爆弾のやりとりが活発化しているが、これが何時本物のミサイルや榴弾砲の撃ち合いになるか大変心配である。

 

 先日、ロシアプーチン大統領が国賓として北朝鮮金正雲を訪れ、異例の厚遇や二人の親密度の深さのニュースが世界を駆け巡ったが、日本としてはこれが何を意味しているのか真剣に考察する必要があるのではないか。

 

 この二人の偏った歴史観に基づく独裁的な専制主義は、世界を戦争に巻き込む火種であり、その蜜月度合は第二次世界大戦前夜のドイツと日本の親密な関係に類似しております。

 

 その大ロシア帝国の再生を生きがいとしている権威主義者のプーチンが、大国として今までは歯牙にもかけなかった貧困の国北朝鮮に「にじり寄る」のは「俺にも味方がいる」と国際社会へのプロバガンダだけでなく、本当に弾薬や大砲、ミサイルが不足しているのではないだろうか。

 欧米のnewsでは、砲弾不足や戦車など武器が旧来物でロシア兵が苦労しているとの事であり、いよいよ「背に腹は代えられない」窮状に陥っていそうだ。

 

 しかし心配なのは、ウクライナへの国際世論の注視を避けたいプーチンの甘言に乗って、北朝鮮がこの同盟関係に力づき、よからぬ事を考え行動を起こすことであります。 昨日には、多弾頭搭載のミサイルを発射しているし、潜水艦より発射のミサイルも完成しているようだし、そろそろ小手調べをと考えているのでは。

 

 韓国は完全に敵対国として位置付けているし、金正雲は、国民や兵士は物であって者ではなく、金一家の安泰のみを国家経営の基盤としておりますが、軍事行動を起こせば北朝鮮もその痛みを受けるので、あとは北朝鮮の飢えた国民に期待するしかないのか、国民の我慢も限界点に達しており「蟻の一穴」がおこりそうな気がしてなりません。

 

 プーチンの北朝鮮訪問による親密度に反して、中国は口に鍵がかかったように静観しているのは何故か、習近平はなにを考えているのか、台湾進攻が危ぶまれている中日本政府はしっかりと北東アジアの火種の動きと台湾・フィリッピン周辺の中国の軍事行動に高いアンテナを張り緊張感を持って対応すべきでしょう、それが今日本の取るべき道です。