ブログのコメント欄にRYOさんから『浪花少年探偵団』のサントラを視聴していただいての質問がありましたので、お答えします。

録音の仕方は、その仕事の内容で大きく違ってきます。

『浪花少年探偵団』のようないわゆる劇伴と呼ばれるタイプの音楽録音は、私の場合、1時間で7~8曲ぐらいのペースで録音して行きます。詳細は書きませんが、予算との兼ね合いの中で録音しますので、たくさんの編成を入れたければ、より短時間で録音せざるを得なくなります。

スタジオ・ミュージシャンたちの初見力は、本当に驚くべきもので、譜面さえしっかりしていれば、初見状態で1回目の音出しでも十分に使用出来るレベルの演奏をしてくれます。
私は、録音効率を上げるため、ストリングスなどオーケストラの部分のみならず、リズムセクションについても可能な限り、細かく譜面に書き込むようにしています。

その上で奏者に自由度を与え、その方のセンスでフレーズをより良いものにして欲しいということも伝えます。

浪花少年探偵団の場合は、リズムセクションを先に録音し、その後。ハーモニカとアコーディオンをそれぞれダビングしました。この二つの楽器は、細かいニュアンスを伝える必要もあり、独立して録音する事で、結果をより良い物に出来るのです。

録音については、また、機会を設けて詳しく書きたいと思います。