このところ、クラシック系の音楽の輸入版のCDに関して、デフレの傾向を感じます。

以前から無名のオーケストラの録音をCD化したもので安価の商品はありましたが、最近はそうではなく、カラヤン指揮のものなど著名な音楽家やオーケストラの名演と思われる作品でも十分に安く、特にボックスセットなどにして売っているものは、低価格になっています。安すぎると言っても良い状態です。

インターネットで例えばタワーレコードのサイトにアクセスして限定特価のコーナーのクラシックの輸入版のCDの値段を見てみて下さい。ほとんどのCDが元の値段が安いのに加え、さらにオンラインセール価格と称して半値以下になっているものもあります。

「カラヤン/グレート・レコーディングス」というタイトルの8枚組のCDボックスセットは28ページのブックレットが付いてなんと、オンラインセール価格で3,741円なのです!
8枚組でこの値段ですから、1枚の単価は470円ほどということで驚きの価格なのです。

私のようなクラシック愛好家には、買う立場から考えるとありがたいですが、音楽の価値がここまで下がってしまうのは、音楽家としては悲しくもあり複雑な気持ちになります。

確かに録音された年代が古く権利関係などから言っても安く売ることが可能になったのでしょうが、ここまで安くしないとクラシックCDが売れなくなったとも言えるかもしれません。

今は、今日届いたばかりの「アンドレ・プレビン ザ・グレイト・レコーディングス」からラフマニノフの交響曲第2番を聞いていますが、素晴らしい演奏ですし音も良く大満足です。

これも10枚組ボックスセットで4,752円なのですから、まいってしまいます。

輸入版クラシックCDの世界は、デフレの傾向にあると思われるのです。

明日からは、日曜日に富士聖地で行なわれる第5回世界平和交響曲に今年も参加するため、富士吉田へ行きます。