今回の地震の影響が様々ある中、昨日と本日、洗足学園音楽大学での入試(B日程)は、予定通り行われました。私も採点をする者として本日、大学に行って来ました。

今回の地震による被害は、あまりに大きく、原発の事故が収まらず、余震も続いている中、おそらく誰もがとても不安な思いの中で過ごしている事と想像します。

私自身、今回の経験で様々な事を感じ、考え、大きな被害に遭われた方々の事を想う中で、やるべき自分の仕事に向き合って行かなければならないと思いつつ、これもなかなか辛い事であります。いまひとつ、仕事に集中する事が難しい心境です。

昨日から、徐々に携帯も繋がるようになり、友人たちの安否を確認しがてら色々話をしました。
その中で感じたことは、色々ありますが、明るい話題をあえて取り上げるとすれば、このような緊急時においての日本に住む方々の振舞い方の素晴しさについてです。

twitterなどでもたくさん書き込まれていますが、このような時に盗みや犯罪が起きず、むしろボランティア精神に溢れた積極的な行動が目立つというのは、本当に素晴しいことだと思うのです。

友人のヤドランカさんも言っていましたが、外国籍の方から見ても、このような国は、日本ぐらいだと感じられたそうです。このことを誇りに思って良いと言われました。

一昨日は、東京でも交通が麻痺したため、避難所で一夜を明かしたり、長時間かけて徒歩で自宅に戻ったりということがありましたが、そういう中、コンビニやコーヒーショップなどで無料でおにぎりやお茶を配布したり、様々なボランティア活動が自然に行われました。

友人が地震のとき新宿の地下にある喫茶店にいて、天井のシャンデリアが今にも落ちてきそうに大きく揺れる中、店の中にいる誰もが建物が崩れる事を想像し、一刻も早く外に出たいと考える中でも、整然と一人一人レジでお金をはらって外に出たそうです。

額面よりも多く払っておつりをもらわずにてきぱきと行動したそうです。

もちろん、これは当たり前の事ですが、死に直面して少しでも早く逃げ出したい状況の中で全員がそろってこのような行動を取れるというのは、ある面素晴しいことだと思うのです。

twitterでも少しでも有益な情報を書き込もうとされる方々が後を絶ちません。

本当に辛い経験をしている中ですが、日本という国に住む人々の素晴しさを再認識させられました。