昨晩は、熊川哲也 Kバレエカンパニーの公演のご招待を受けたので、東京文化会館へ行って来ました。

演目は、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」でしたが、バレエ自体の素晴らしさはもちろんのこと、舞台美術、衣装、照明と全てのレベルが高く、なんとも美しくファンタジーに溢れていて、とても感動しました。

特に、現実の世界から人形の国の世界へ移行する辺りは実に見事な演出で、雪の国の美しさには、本当に息をのむほど感動させられました。

バレエですから、当然セリフはまったくないのですが、まるで演劇を見ているような気持ちにもさせられます。

私が今までに経験したバレエ公演とはまったく違う、新しいスタイルの極上のエンターテイメントという感じで、演出家としての熊川さんの才能にとても驚かされました。

磯部省吾指揮による東京交響楽団の演奏でしたが、バレエ公演ではあたりまえのことですが、生のオーケストラの演奏が脇役になってしまうのですから、考えてみるとなんとも贅沢なエンターテイメントですよね。

小学生ぐらいのお子さんもたくさん見に来ていましたが、子供にも十分楽しめるように作られていたと思います。

機会があれば是非見に行かれる事をお勧めします。