小説にも色々なジャンルがあります。

純文学、謎解き・推理小説・ハードボイルド・スパイ小説などのミステリー小説、恋愛小説、冒険小説、歴史小説、時代小説、恐怖小説、社会小説、経済小説、政治小説等々。

ノワール小説って言うジャンルがあります。

直訳すれば、暗黒小説といい、裏社会の世界、犯罪の暗部や心理を描いた大衆的な犯罪風俗小説をいいます。

現在日本でのこの分野の代表的作家は、馳星周、花村萬月、梁石日等が居り、東野圭吾や桐野夏生の作品にもあります。

アジアに於ける児童買春、臓器売買をモチーフにした、梁石日の『闇の子供たち』を読んだときの衝撃は忘れることが出来ません。

この度、遅ればせながら馳星周の『不夜城』を読み、ノワール小説の世界に引き込まれました。

そこには決して感情移入することが出来ない人達ばかりが登場します。

我々が知らない裏社会ではありますが、リアリズムがあり、ぞっとすることがしばしばあります。

馳星周の才能にしばらくは魅了されそうです。