伊達公子著の『幸福論』の紹介がありました。

高校1年のまでの彼女は、勝ちたい意欲は強かったのですが、補欠並みの位置に甘んじていたといいます。

「そんな頃、よきコーチ小浦猛志さんに出会い、『我以外みなわが師』という考え方を教わりました。

師とは先輩やコーチだけではない、仲間やライバルも、自分の実力、実態、実質を教えてくれるよき師なのだ。

屈辱や憎しみ、対抗意識ばかりで向き合っていてはダメと教わりました。

それがフレキシブルな力、メンタルタフネスを培ってくれたのです」

というのです。

決して天才肌ではなかった彼女が、世界の伊達となり、今日の評価を受けているベースは、他を尊敬する心だったのです。