いつかかいていた文章 街全体が湖の底に住んでいる様だった 視覚的静寂が 真夜中に忍び寄る すっん という 音が 似合いそうな 心の共鳴が この闇のような空気に溶け出してしまいそうだ この世の伝達方法では 表現しにくい あまりにも 新鮮で それでいて 何もかも 大地も 落ち着ける時間 寝る間も惜しんで 浄化される 空気がかすんだ夜の合間に 保存したくても 出来ない 我が身のはかなさを 快く思う 湖の底に 迷い込んだら 帰れない 2000.5.16