
こんな時に不謹慎極まりない! けしからん!!
という方は華麗にスルーしてください m(_ _ )m
○ほんの少しだけ不思議な話5
N区に住んでいた頃の話
夜中に友達の三橋が本を借りにやってきた。
当時はコインパーキングがまだ少なく、
近所にある病院のスロープ前に路駐したそうだ。
三橋は本を物色すると20分くらい無駄話をして帰って行った。
一度は帰った三橋だったが、何故かすぐに戻ってきた。
オイラは別の友達と電話中だったので、
「どうした? 忘れ物か?」と聞くと
「いや~電話中ならいいや~」と言い彼は出て行ったのだが、
またすぐに戻って来た。
あまりに変だと思ったので電話を切って上がってもらった。
「どうした? なにかあった?」と聞くと
「う~ん、ちょっとな~、聞いてくれるか?」と語り始める三橋。
彼曰く、借りた本を片手にクルマを停めた場所に戻ったそうだ。
クルマに乗り込むと、病院のガラス戸の向こうから誰かが覗いているのに気付いた。
気にせず出発の準備をしていると、その男性とおぼしき人物が入り口のガラス戸を開け、
顔を出してこちらを凝視している。
(ああ、スロープ前にクルマを停めていたから怒ってるのかな......?)
そう思って見ていると、その男性が外に出てきた。
(あれ? パジャマ? 入院患者なのかな?)
もめるのも嫌なので、早くこの場を移動しようと準備を急いでいると、
先程の男性が無表情な顔でクルマの前に立っている。
無断駐車を怒られる?と思ったその時、
男性がゆっくりクルマの方に歩いてくると、
ボンネットに向かって一歩踏み込んだ。
「うわっ!やばい!」と思ったと同時に、
運転席と助手席の間を通り抜けて消えて行った。
怖くなった彼は慌てて戻ってきたという訳だ。
その日は「今日はクルマに乗りたくない」という三橋と二人で朝まで起きていた。
翌朝、帰宅する彼をクルマまで送りにいくと、
「この辺を通ったんだよな......」とボンネットを眺めていた彼が、
「あっ!」と小さく叫んだ。
ボンネットの先端には足跡が一つ付いていた。
ちなみにクルマを停めた病院、三橋は知らなかったのだが廃病院である。