こんにちは!模擬国連早稲田研究会です。
さてさて、ディレクによる前期会議報告後半編です。
先に前半編を読んだ上でご覧ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  アメリカ中心で作成されたDR、パレスチナやスイスにより作成されたDRは全会一致で採択され、パキスタンやイラクにより作成されたDRは棄権が多かったものの採択はされました。ここで簡単にそれぞれのDR内容について説明します。
 アメリカのDRは対テロ政策を正当化しつつ、無人機の不拡散に関して重点的に述べたものでした。パレスチナDRは無人機使用に関して国際法の遵守を訴えたものでした。議題が「The usage of drones」でありながら、国家主権や自衛権、対テロ戦争と密接に関わっていることから、議論が拡散しがちではあったと思います。その上で、パレスチナのDRでは無人機攻撃を含む一般的な自衛権の行使に関して、使用した際に安保理に対しての報告を行うことを各国に求めたという点で画期的だったと思われます。また、両者のDRは全会一致で通りましたが、投票までの過程では両陣営がそれを切り崩す駒として北朝鮮を使おうとするなど駆け引きがあったようです。確かに反対票は上がりませんでしたが、消極的な国も数カ国存在しており、議論がしつくされていな面もあったかと思われます。
 パキスタン・イラクDRは賛成14 棄権20 反対2で採択されました。対テロ政策として無人攻撃機を使用している国を非難し、即時改善を求める内容でした。反対票を投じたのはアメリカとイスラエル、南米やEUの国々の多くは棄権をしました。中東など無人機被害を受ける国々は賛成し、ほかにスウェーデンやスイス、中国も賛成しました。最後の最後までアメリカが同盟国らに圧力をかけた結果、多くの国が棄権に回ったようです。

 議場の中心には、アメリカとパキスタンとパレスチナの3つの国がいました。振り返ってみると、同じ被害国ではありながらもパキスタンとパレスチナの立場の違いというものが議場に大きく影響を与えたと思います。パキスタンは、アメリカによって国内の部属地域にいる武装集団を"掃討してもらっている゛という立場におり、アメリカとの関係に揺れ動いていました。議場では、被害国としての大きなグルーピングはなされませんでした。
 各国様々な国内事情と対外関係があり、他国との関係を考えるのが難しい議題だったと思います。例えば、アメリカの無人機基地を配備しているアフリカの国々など。その中でも、各大使がリサーチを重ねてそれを元に交渉がなされたことにより、会議が進んだことでしょう。

 今回はメンバーの半分ほどである留学組のわせけん旧メン最後の会議でもありました。旧メンは様々な形で国益の確保に奮闘し、議場を回していました。ほとんどの新メンが今回はシングルデリを務めましたが、彼らの行動を見ていてとても頼もしく感じました。今回は、老メンや他研の方にも複数来ていただきました。他研からの旧メン参加者・参加希望者全員が昨年度関西大会PAROS参加者であったことには何か縁があったことでしょう。
 最後になりましたが、前期会議に参加してくださった皆様やフロントメンバー、その他様々な形で協力してくださった皆様本当にありがとうございました。本当に会議監督としても楽しかったです!

 次回は他の前期会議フロントメンバーからの会議報告がございます。
$Model United Nations of Waseda Branch

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以上、会議監督からの報告でした。次回はプレスからの報告もございます。お楽しみに!!

さて、明日はいよいよ「留学生を送る会」です。運営をつとめる旧メン29人中なんと9人が留学に行ってしまうのです!!
その様子も何らかの形でご報告できたら…と思います。
ではでは素敵な月曜日をお過ごしください。