これ、特に良い。
満足度は、ブログにあげた邦画でいえば、ぐるりのこと。ぐらい高い。
南極での話だけど、観ていてほっこりあたたまる。安心して観ていられる。
この作品の基礎になっているのは南極と料理だけ、ではなくて、日常性と非日常性。それは南極でのシチュエーションは非日常なのに隊員同士の生活はいたって日常を描いた話だということ。
男性陣が共同生活すればこうなるわな、って思えるとこが微笑ましい。
あとは隊員の年齢順に自然と家族っぽくなってくるのが特に興味深い。
シュールなシーンも持ち味。そうしたシーンは堺雅人のお馴染みのキメ顔が最も生きるシーンの一つでは。特に目立ったのは伊勢エビフライのシーンとか。そういうとき、堺雅人の台本にはどんな演技の指示書いてるのか。興味深い。
まあ、ツッコミどころはなくはない。例えば、髪を切らないところとか。確かにワイルドで南極での生活がいかに大変かってのは伝わってくる。でも、ただでさえ水がない、ハァハァ言いながら中年男性が氷から造水しているシーンが写っているくらいだから、水の節約のために髪を切ってシャワーの水を節約するなんてのは初歩的なんじゃないかなーと思ってしまう。
とにかく、いい映画。


