教師が生徒に

殺されて、その後1年前に生まれ変わって、真犯人を暴こうとするドラマが高視聴率だったり、ごく普通の人生を送っていた、冴えない人間が何らかの、いわゆる不慮の死を遂げて突然異世界に生まれ変わって勇者とかお姫様とかイケメンの人気者になって、異世界では大成功して素晴らしい第二の人生を送ったり、この世で人生がホトホト上手く行かなくて、絶望の果てに失意と共に自害したら、いつの間にか他のパラレルワールドに転送したりするとの、そんな僅かな希望を描く映画やドラマやアニメとかがもてはやされるのは、おそらくこの世に誰もが絶望していて自ら死にたいと切実に願っているからなのでははないのか。

この世の人生が

もう確実に上手くは行かないと判断して、もはや藁をも掴む思いならばそんな異世界やパラレルワールドのこの世ではない新たな希望ある環境で生き直したいと切望して、最後の手段に身を任せようとするのは、しごく自然な思考の行き着く先なのであって、自分の命を違う人生に賭けてみたいと考えるのは、おそらく当然の成り行きなのではないのか？

#藁をも掴む僅かな希望