美しい時代劇 美しい映画 美しい日本
そして美しい富山の風景
昭和の時代劇映画を彷彿とさせる佇まい
木村大作さんは新たな『椿三十郎』を撮りたかったんじゃないだろうか?
岡田准一くんに現代の三船敏郎を託してると感じられた一本。
恋愛映画より深い深い愛の物語でもあり
人間ドラマが95%は富山ロケと言うその景観の中、描かれてます。
最近はどんな映画にもどこかにVFX使われてるところ、大作さんらしくエンドロールにVFXの表記は無く撮られてる。
まさに昭和の撮り方だろう。
格調高く骨太の大人の鑑賞に耐えうる日本の、日本でしか撮れない映画スタイル。
斬り合いのシーンかと思えば意外なアクションがあったり、膝を曲げての殺陣は岡田くんのアイデアだろう。
ハイスピードで見た事無い剣捌きや格闘ぶりはさすがの鍛えに鍛えた岡田くんのポテンシャルの高さ。それに答える西島秀俊くんも凄いンだけどね!
素早く綺麗で力強いその侍ぶりは今や日本ー、と言う事は世界一の時代劇スターではないだろうかと思われます。
暴れ馬に一気に跳び乗る場面もカッコいいンだよね!
美しいばかりではなく、血が吹き出るちょっと荒目な演出も『椿三十郎』へのオマージュじゃないのか?
原作あるとは言え椿とう言うワードも意味あるものなんじゃないかと愚考します。
黒木華さん、西島秀俊さんなどの助演陣も見事な重厚演技で映画を支え、より美しき作品に見応えをくれています。
出番は多くないものの一服の清涼剤的存在が芳根京子ちゃん。
「累−かさね−」の恐ろし役と違い本来の可愛さ満点です!
かつて大河『独眼竜政宗』で石田三成演じた奥田瑛二さんの役名が石田で、政宗演った渡辺謙くんjrの渡辺大くんが殿役演ってるとなんだか不思議な感慨もありました。
渡辺謙くんの遺伝子か、大くんの殿役は実にしっくり見られましたです。
とにかく美しい時代劇映画の誕生だとボクは思います。
そしてやっぱり大作さん
立山連峰好きなんだよなぁ、、しっかりカメラに収めてるのが富山県民として嬉しく、そしてありがたく感じました!