劇場初見
やはり名画だ
ドキュメントタッチの静かな演出はボク好みではなく
こんなんだったけ?と中盤までは胸躍ることなく見ていたけれど
後半にいくに従い
静かに静かにながら作品にドンドン引き込まれていく
この感覚は珍しい
派手な演出は一切ないのが終盤、逆に効いてくる
もしかしたら実話かもしれないフランス大統領暗殺未遂事件
謎の殺し屋ジャッカル
それを追うフランス警察
映画はどちらにも距離を置いて冷静に描いて
どちらにも感情移入させないが
それがなんとも言えない緊迫感を読む
ジャッカルに常にリードされながらも緻密な捜査網で追跡する警察
それを変装と偽名を繰り返して潜り抜けるジャッカル
丁々発止の鍔迫り合いのようで胸が高まってくる
ちょっとだけお色気シーンもありですよ、先生(^O^)
必要とあらば利用した者を殺しアクシデントも巧みに使い
用意周到に暗殺実行に動くジャッカル
身内を盗聴してまでジャッカルを追う警視副総監
ジャッカルはクールでかっこよいが
一度も心の内を表すことなく
ラストにだけ見せる表情だけが人間くさかったのが皮肉だ
結局ジャッカルは何者だったのかわからず映画は終わる
最後までなんともクールだ
下手に盛り上げたりせずに
こうした演出もあるんだなと感心した
今年84本目でした
新午前10時~
次回は再来週
「タワーリングインフェルノ」
劇場初見になるんでこれまた楽しみなんですo(^-^)o