年末の伊勢神宮
夜遅くまで続いた名古屋の式場下見の翌日、二人で伊勢神宮を訪れました画像は三重フォトギャラリーさんからお借りしました。ちょうどわるいきつねが訪れた時期に撮影されたものみたいです。素敵なお写真。名古屋に泊まった王子と待ち合わせて、電車で1時間半ほど。まず外宮の方からお参りに伺います。年末かつ弱い雨が降っていましたが、少なくない数の方々が参拝に訪れていました。「これから神社にお参りするたびに御朱印を集めていくのはどうかな?伊勢神宮が初回というのも二人のスタートの記念として素敵だと思うし。」「いいね。そうしようよ!」ということで外宮から始めることに。ふたりとも御朱印帳のマナーなどあまりわかっておらず、お参りした際に神様との結びつきとして交付していただくものらしい。という一般的な知識をネットで調べつつ、御朱印を受ける列に並びます。並ぶこと20分ほどで無事外宮の御朱印をいただくことができました。バスの移動で内宮に向かいます。コロナ前だったのでバスの混雑もあまり気になりませんでしたが、これからは参拝するのにもいろいろ気を使わないといけなそう。。二人で神殿に向かって歩いていると、わるいきつね母からLINEが。そこには「彼に、○○(わるいきつねの苗字)さんになってもらうことはできないかしら」と何やら冷静に考えると衝撃的なことが書かれていたのですが、実は、ここに至るまで入籍の時期を二人で相談した際、結婚によって仕事上の扱いが変わるかもしれないために、わるいきつねとしてはタイミングを見計らって会社に報告するようにしたい。転職も考えるかもしれないし。と王子に伝えていました。そのとき王子が、「別に自分がわるいきつねちゃんの姓を名乗ってもいいし」と割と気楽な調子で言ってくれたので、まあ、いざというときも柔軟に相談に乗ってくれるのかな・・・くらいに思っていたわるいきつねそのいざというときがこういう形・タイミングで訪れるとは思っていなかったのですが、王子に母からのメッセージのことを気軽な気持ちで伝えると、「理由によるけど、考えなくはないよ。」となんだか以前とは違って消極的な様子。「まあ、うちの親もどこまで本気で言っているのかわからないし、ちょっと帰ったら聞いてみるよ。」わるいきつねとしては、あれ?と思いつつ、このときはそれ以上深くは追求しませんでした。やはり雨が降っているので、内宮も参拝自体はすんなりと伺うことができました。私にとっては幾度目かの伊勢のお参りでしたが、いつ来ても、趣を感じます。内宮の方でも5分ほど列に並んで、御朱印を受けました。その後、二人で祈祷を受け、伊勢神宮を後にしました。おかげ横丁で遅めのランチとして松阪牛を楽しみ、駅に向かうバスの中。わるいきつねとしては、これまで個人的には姓に対してこだわりを感じては来なかった。でも、これまでの昭和の結婚の価値観に縛られたくないという思いはある。そういう意味でも夫の姓を名乗るのが当然というのは違和感がある。両家の家としての結婚・嫁ぐという意味合いの結婚ではなく、自立した対等な二人の関係性としての結婚をしたいのだ。ということを改めて王子に伝えました。わるいきつねがミドサーまで独身で来た背景がこの言葉の中に凝縮されている気がしますが・・・バスを降りて二人で駅に向かって歩いているとき、王子から「自分には足りないところもあるかもしれないけれど、二人だったら1+1が3にも4にもなる家庭を作っていけるよ。つらいことも一緒に頑張って乗り越えていこう。今日はこのタイミングで伊勢神宮にも来られて二人の原点ができたような気がするよ。」と。心の中にある未来への恐れをわかってもらえたような気がして、雨上がりの空の下、なんだか涙してしまうわるいきつね「わるいきつねちゃんの涙、初めて見たよ」となんだかうれしそうな王子を横目に帰路についたのでした。