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RYOのブログ

日本語練習帳

私は渡り鳥


あなたのいる季節に泊まりたい


あなたのため 羽ばたき 海を渡りたい


アナタノタメダケ



でも


あなたの季節はもう全部


私の泊まるべき時間ではない


寒い風 積もる雪 枯れる花


暖かな両手は何処(いずこ)



鳴く声も 泣く声も 嗄れる



羽ばたいても 蜘蛛の糸に からまれ


彼岸花が ただただ 渡り鳥を 嘲笑う



はじめて太田和さんにお会いしたときは、たぶんバイトを始めて二日目だった。


お互いに自己紹介を済ませてから、突然太田和さんからのひとこと、


「RYOさんって、日本語はもう完璧ですか。それとも大体判ってますか。」と。


かんぺきってどういうこと?と思いながら、片言で「大体判ってます」と言ってしまった。


われながらクレージー。来日して二ヶ月ほどしか経っていないのに、こういう戯言を抜かしたとは。


でも、二択だったのでいたし方はありませぬ。


拙者も、わざとではなかった。


そして、「もうそれぐらい話せたら、もう完璧ですよ」と、笑顔の太田和さん。


そのとき、ああ、いい人だと思った。


だって素敵な笑顔だった。


そんな太田和さんは、十一月いっぱいにお辞めになった。


いま、リーダーの方が復帰なさらない限り、バイトの中に私しか女性はいない。


正直、つまらなかった。


毎日のお昼はいつも一人ぼっちで、話相手もいないし、何かお聞きしたいことがあっても、聞ける方はいない。


「また、いつか、どこかで」と、太田和さんはおっしゃったのだが、自分がチキンのため、ケイタイの番号もメールのアドレスも聞いてなかった。


いろいろなことを教えていただいて、プレゼントまでもらってしまって、何もお返しできないまま。


一期一会。


この言葉を痛感した。


ごめんなさい。そしてありがどうございました。


今日も頑張って、日本で生きています。


また、いつか、どこかで。