止痢・整腸薬の種類
今日はよく目にする止痢・整腸薬についてまとめていきます
よく病棟で使われる薬を厳選してあげていきます。 ※一般名(商品名)
①止痢薬
→「ロペラミド塩酸塩(ロペミン)、タンニン酸アルブミン(タンナルビン)」などがあります。
あくまでも止痢薬や対症療法であり、原因治療が優先されます。治療薬(抗癌剤など)に伴う急性の激しい下痢に対しては、十分な効果を有します。特にロペミンは確実な止痢効果が期待できます。
②過敏性腸疾患(IBS)治療薬
→「ポリカルボフィルカルシウム(コロネル)」などがあります。
過敏性腸症候群の治療に用いられる薬剤は多種に渡ります。最も重要視される病態に即した治療薬を選択することが大切になります。
③整腸薬
→「ビフィズス菌(ビオフェルミン)、酪酸菌(ミヤBM)」などがあります。
下痢をはじめとする消化器症状に用いられることが多い薬剤です。
急性の下痢の多くは感染性腸炎のように自然寛解するものが多いです。そのため、下痢による脱水や衰弱が著しい場合に、使用されることがあります。逆に強い腹痛や発熱、粘血便が見られる場合は、感染性腸炎が疑われ止痢薬は禁忌となることもあります
また慢性の下痢の場合は、自然寛解が難しいため、原因疾患の治療を行うことが必要になります
患者さんの状態に合わせて、止痢薬の使用は検討していかなければなりませんね
参考文献:医学書院「治療薬マニュアル2018」