http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304057704579648200462018762?mod=%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC_newsreel_3債務を完済したのに、自宅不動産が競売にかけられた当時の記事が検索で出てしまう、とスペイン人男性が訴えたという事案のようです。(以下 引用)http://online.wsj.com/ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパンBy SAM SCHECHNER原文(英語)2014 年 6 月 26 日 22:19 JST欧州で個人名の検索結果からリンク削除を開始したグーグル Bloomberg News 米グーグルは26日、欧州で正式に認定された「忘れられる権利」に従い、検索結果からのリンク削除を開始したと明らかにした。 欧州連合(EU)の最高裁判所に相当するEU司法裁判所は5月、インターネットで個人名を検索した際に表示されるリンクについて個人が削除できる権利を認めた。一定の情報を公開する際、公共の利益よりも個人のプライバシーを守る権利を優先させるようグーグルに義務づけたもので、画期的な判決だった。 グーグルのエンジニアは削除の実行に向け、25日夜に同社の技術インフラを更新。削除を要請した個人に対し、削除が実施中であることを通知する電子メールを26日に送付した。ただ、現段階では要請があったうちの一部しか削除されていない。 グーグル広報は「受け取った削除要請に対し、今週行動を開始する。(中略)当社にとっては新たな作業だ。削除要請は1件ずつ審査しなければならないが、膨大な量をこなすため可能な限り速やかに作業を進めている」と述べた。 ほぼ1カ月前の時点で、グーグルには4万1000件以上の削除要請が寄せられていた。(以上)EU司法裁判所の判決には、『可能な限り速やかに』従うのですね。もっと深刻な事案で、日本の裁判所の判決は、簡単に無視したのに。と思ったら、東京高裁がこのような人権感覚欠如の逆転判決を出していたとは--;http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140115/trl14011520500008-n1.htm(以下 引用)東京高裁、「グーグル検索予測」差し止めず逆転判決 「他の利用者に不利益」(産經新聞)2014.1.15 20:47 [民事訴訟] インターネット検索で単語を入力すると、別の語句を予測し、並べて表示する米グーグルの「サジェスト機能」で名誉を傷つけられたとして、日本人の男性が表示差し止めなどを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は15日、表示を禁じた一審東京地裁判決を取り消し、男性側逆転敗訴を言い渡した。男性側は上告意向。 鈴木健太裁判長は「表示による男性の不利益が、表示を削除することでグーグルや他の利用者が受ける不利益を上回るとはいえない」と述べた。 男性側は「氏名を入力すると、無関係の犯罪行為を連想させる単語が表示される」と提訴。一審判決は「男性の名誉毀損やプライバシー侵害に当たる違法な投稿記事を閲覧しやすい状況を作り出している」として、差し止めを命じた。 鈴木裁判長は、表示が男性の人格権を侵害することは認めたが「削除は権利侵害の防止を超えて、他の利用者の利益を制約する」と指摘。「表示それ自体が名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりするとはいえず、不法行為も成立しない」とした。(以上)もしも自分が、身に覚えのない犯罪を疑われたら、どれほど苦痛でしょう。裁判官は弁明せず。人にどう思われても構わないといっても、好んで疑われたい人などいません。周囲だって、虚偽の情報に惑わされ心配したり怪しんだり、などしたくはありません。人為的な操作の余地もありうるでしょうし、冤罪を防ぎ、少数者の人権を擁護すべき裁判所の人権感覚が鈍いのは、大変困った問題です。
弁護士秘書は猫が好き
...
