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ワラジムシTOKYO

ワラジムシについてゆる〜く書いていきます。

約1年ぶりの更新となってしまった。

 

まず前置き。

現在、いくつかの飼育ケースでナミワラジを飼っているが、全く繁殖が見られない飼育ケースが見つかった。

以前も同じことが起きており、その時は調べるとオスが完全にいなくなっていることが判明した。

そのため、オスを2匹投入しすることで繁殖するようになったのだが、おそらくその2匹が死んでしまい、またオスが枯渇してしまったと考えられる。ワラジムシの世代交代が進んでいるにも関わらず、メスしかいなくなってしまうのである。

これは、ボルバキアという微生物に感染したメスから生まれた子どもは、オスでもメス化してしまうという現象によるものだと考えられる。

 

次におさらい。

2022年の1月〜5月に試したのは、メス(またはメスに見える)の集団にテトラサイクリン系抗生物質を餌に混ぜて与えることで、ボルバキアを除菌してメス化したオスをオスに戻せないかという実験である。結果としてオスには戻らなかった。卵をもつ個体も現れたが、それら孵化することはなかった。

 

その後。

2022年の7月にオスを1匹投入して繁殖させ、子孫の様子を見ることにした。2024年現在に至るまで、2世代ほど進んだと考えられる。こちらは前置きで触れたのとは別の飼育ケースで飼っているものであるが、なんと子ワラジがうようよいてしっかりと繁殖しているようである。

これは抗生物質の効果が出ているのか!と思い30匹ほどいる成体全数の性別を確認してみた結果、なんとオスは1匹しかいことがわかった。。オスメスが半々くらいになっていることを期待したのだが。

この1匹のオスが2年前に投入した個体の生き残りの可能性は低いと考えられるが、判断は難しいところである。

いずれにしろ圧倒的にメスが多い状況から、抗生物質の効果は「無い」もしくは「かなり小さい」ということになるだろう。

またしばらく様子を見たいと思う。