私は夫と共に同じ宗教のもとで、長い時を共に歩んで参りました。若い私に教義は希望と喜びを与えてくれるもので、宗教というより人間として生くべき道だと思い卒業と同時に献身の道を選びました。

いろんな人と出会い、様々な体験をする中で学ばせていただいたことも多くありました。しかし、時を重ねるにつれ教義、信仰に対して、悩み、苦しみ、葛藤することが多くなりました。

幼少の子供達は駄々をこねたり、泣いたりということもなく、家族で礼拝に通っていた時もありました。3人の娘が小学、中学と成長する頃には、苦しみ、葛藤がより激しさを増していきました。

子供達に伝道したくない! (信者としては大問題です)

長い信仰生活の中で曖昧にしてきたものが白日の下に晒されただけのことです。

親なる神が、特定の宗教(信者)のみを愛するはずがない!

魂の叫びというか、いつも湧き上がってくるのです。

喜びと希望の中で出発したにもかかわらず、いつのまにか義務感、使命感を通り越し、終いには恐怖心にすり替わり、描いていた心の清らかさどころか、心は貧しく疲弊する一方でした。 (夫や子供達にはつらい思いをさせた時期がありました……) 

自分自身に何とか折り合いをつけ、離教し、再出発した私達でした。   様々な本も読みました。そんな中で、ある時主人が勧めてくれたのが【シルバーバーチの霊訓】の本でした。間もなく❨シルバーバーチ読書会❩があることを知り二人で参加しました。学ぶ中で、それまでの不安や恐れなど悶々としていたものが吹っ飛んでしまいました。実に清々しい気持ちで今に至っています。洗脳、宗教による霊的牢獄の中から救い出してもらいました。時間はかかりましたが。

【シルバーバーチの霊訓】を通して学んできたことを少しずつ、綴ってみたいと思っています。私と同じように宗教について悩んでいる方や考えている方の少しでもお役にたてればと思います。


私たちはどうあがいたところで、その神の懐の外にでることはできないのです。私たちもその一部をこうせいしているからです。どこに居ようと私たちは神の無限の愛に包まれ、神の御手に抱かれ、常に神の力の中に置かれていることを忘れぬようにしましょう。

  ーシルバーバーチの霊訓(一)p36ー